LOVEHINAQUEST





素子『浦島・・・私とつきあってくれ!』


突然の告白・・・

その告白は本気ではなく、ある街を通るためだけのちょっとした頼みだった

それでも、景太郎は協力すると言う

その一言が・・・大事につながるなどと、
予想はできなかった・・・・・・




ラブひなクエスト/青山素子ファイルA
ファイル4

『悪霊』







ここはラブタウン・・・
名前のまんまの街である

この街の規約はカップルでなければ入れないということ

本当に名前のまんまなのである

おそらく印象づけやすいように名前をつけたのだろう


そんなわけで、通るためだけにカップルになってしまった人は多数いる

・・・そしてここにもその犠牲者が街を歩いていた・・・




景太郎『も モトコちゃんどうしたの?』

素子『・・・いや なんでもない・・・
   ・・・・・・少し 気が乱れた・・・』

景太郎『無理することないよ
    お 俺なんかと一緒に歩いたりするなんて・・・』

素子『違う・・・違うんだ』

景太郎『・・・違うって?』

素子『・・・スゥの機械に入れられて・・・
   ・・・目が覚めたら何故かこの世界にいた・・・
   浦島・・・貴様も同じだろう?』

景太郎『・・・まぁね
    スゥちゃんの蹴りはすごいよ・・・ハハハ』

素子『・・・・・・でも・・・
   目が覚めてから・・・何かを斬りたい・・・
   斬らないと気が済まないんだ・・・・・・
   ・・・何故か・・・気が治まらないんだ・・・・・・』

景太郎『モトコちゃん・・・・・・』

素子『・・・・・・自分でも何がなんだかわからないんだ
   ・・・何度も貴様を斬ろうともした・・・
   ・・・・・・本意に反して・・・剣を抜こうとしてしまったんだ・・・』

景太郎『・・・・・・日々のストレスからなのかな・・・?
    俺がいつもあんなんだから・・・』

素子『違う!』

景太郎『モトコちゃん・・・?違う・・・って?』



女@『間違いないわ
   絶対景太郎よ!』

女B『ほ〜、やっぱりそうかいな
   ・・・ほんなら今から鉄拳かましに行くんか?』

女@『バカ言わないでよ』

男A『ならあの常態の浦島をこのまま見逃すつもりなのかい?』

女@『そ そういうわけじゃないけど・・・』

女B『ほんならケータロのとこ行ったらええやん』

女@『な 何で私が・・・』

女B『あららー、
   ひょっとしてモトコとケータロがくっついとるから
   やきもちとか・・・?』

女@『う"・・・
    い 行けばいいんでしょ行けば!』

女B『誰もそんなこと言ってへんよ』

女@『今さっき言ったでしょ!』



素子『・・・私に何かがとりついているんだ・・・
   直感的にそう思う・・・
   ・・・・・・だが、その原因がわからない・・・』

景太郎『とりついてるって・・・』

素子『信じなくてもいい・・・
   だが本当に自分の意思とは別の力が働いている気がするんだ・・・』

景太郎『モトコちゃん・・・・・・』



女B『今度は見つめあっとるであの二人』

男A『あと一歩といったところだな』

女@『け 景太郎〜・・・』

女B『おや〜?
   ジェラシー感じてるんか?』

女@『そ そんなわけないでしょ』

女B『ならなんでウチら隠れとるん?』

男A『そのうえ、名前さえ公開されてないしな』

女B『んなことせんでもだいたいわかるようなもんやん』




素子『だから・・・
   これを払うことができないかと思い、この先の日本刀・・・』

景太郎『そうだったんだ
    ・・・・・・なら、早く行かなきゃ!』

素子『・・・・・・本来は・・・私が払うべきものなんだ・・・』

景太郎『でも仕方ないよ』

素子『・・・退魔師としても・・・神鳴流剣士としても・・・
   ・・・・・・他の方法に頼るのは・・・』

景太郎『いつもらしくないよ
    モトコちゃんは「・・・」なんてつけないんだ』

素子『「・・・」?』

景太郎『・・・・・・あれ?
    そういえば、魔だけ・・・斬るとかそういう技あったよね?』

素子『斬魔剣・・・二の太刀・・・』

景太郎『そうそう それだよ
    それで斬れないの?』

素子『自分に向けてなど・・・無理だ
   それに、剣を抜けば・・・・・・』

景太郎『それもそうか・・・・・・
    ・・・・・・でも他の方法は・・・』

素子『・・・・・・・・・・・・・・・なにか 魔を映し出すようなものがあれば・・・
   なんとかならなくもないんだが・・・』

景太郎『・・・・・・!
    それだよモトコちゃん!』

素子『・・・魔を映し出す・・・、・・・できるのか?』




女B『あらら、急接近やなー
   何があったんやろ』

女@『いちいちそう言うのやめてよね』

女B『せやから行けばええんやって』

女@『だから何でそうなるの!』





素子『・・・鏡?』

景太郎『そう、鏡
    心霊写真みたいに映るかもしれないよ』

素子『でもアレは写真の話だろう・・・?』

景太郎『やってみないとわからないよ』

素子『・・・・・・私、迷惑じゃないか?』

景太郎『とっても迷惑だよ』

素子(な"・・・・・・)

景太郎『後ろ向きなモトコちゃんはいつもらしくないよ
    ・・・・・・もう少し前向きに考えてみようよ?』

素子『・・・・・・?
   ・・・浦島・・・?』

景太郎『何?』

素子『・・・・・・貴様も・・・・・・とりつかれているのか・・・?』

景太郎『とりつかれているって何に?』

素子『・・・・・・貴様の後ろに不吉な影が見える・・・』

景太郎『でも俺は全然異状じゃないし』

素子『・・・・・・そうか
   ・・・気のせいで済めばいいが・・・』







景太郎『これくらいの大きさがいいかな?』

素子『・・・どこからそんな大きな鏡・・・』

景太郎『この街に住んでる鏡屋のおじさんに
    「彼女のために必要なんです」
    って言ったらあっさりくれたよ』

素子(鏡屋・・・・・・?)

景太郎『この街では恋愛ごとが優先みたいだね
    なんだかRPG・・・クエストの世界みたいだ』

素子『・・・クエスト?』

景太郎『もしかしたらここは
    スゥちゃんの作ったRPGなのかもね』

素子『そうかクエスト!
   これはクエストなんだ!
   現実世界の常識が通じない・・・そういうことか!』

景太郎『え? モトコちゃんクエストわかるの・・・?』

素子『なんとなくだ
   つまり私達はスゥのシナリオどおりに進んでいるかもしれないんだ』

景太郎『え?え?
    どーゆーこと?』

素子『・・・口から勝手に言葉が出たんだが・・・そういうことらしい』

景太郎『ならスゥちゃんがすべて知ってるってこと?』

素子『私に聞かれてもうまく答えられないが・・・
   その可能性もあるということだろう』

景太郎『詳しいねモトコちゃん』

素子『だから口から勝手に言葉が・・・』

景太郎『さ、鏡も準備できたから悪霊を払おう』

素子『話題をそらしたな?』

景太郎『この鏡の前に立って斬魔剣だよモトコちゃん』

素子『・・・本当に成功するのかこれは・・・?』

景太郎『やってみなきゃわからないよ』

素子(・・・斬魔剣・二の太刀は・・・
   人を切らずして魔を断つ神鳴流奥義・・・
   うまくいけば・・・魔だけを斬ることができる・・・
   しかし・・・1度は成功したといえど・・・今回確信はない・・・
   もし失敗してしまえば・・・)

景太郎『さぁ、迷わず・・・殺ってしまおう・・・』

素子『浦島?』

景太郎『早く殺ってしまえ・・・!』

素子(浦島の様子がおかしい・・・
   やはり何かとりついているのか・・・?
   ・・・ならば・・・・・・・・・!)

景太郎『早く!』

素子『・・・・・・わかった浦島・・・やればいいんだな?』

景太郎『そうだ それでいい・・・モトコ・・・ちゃん・・・』

素子(・・・落ち着け・・・
   こやつは浦島ではない・・・とりついている何かだ
   正体を現している今のうちに斬魔剣 二の太刀で…)

景太郎『どうした?
    早く!』

素子(失敗したらスマン浦島!
   ・・・修得のきっかけを与てくれた貴様をまた斬るのもなんだが・・・
   貴様の言ったとおり、前向きに考える!)

景太郎『・・・・・・さぁ・・・・・・』

素子(失敗したときはそのときだ!)

景太郎『何をためらっている・・・?
    迷うことなんかないんだよ・・・?』

素子(惑わされんぞ!
   第一浦島との言葉遣いが違う!
   そこに気づけなかった貴様の負けだ悪霊!)

素子『覚悟!』

景太郎『・・・フフフフ・・・これで・・・厄介な人間が消える・・・』

素子『安心しろ浦島(聞こえていたらだが)
   この技は貴様も知っての通り 人の体は通り抜ける!』

景太郎『何!? 貴様、俺の存在に気づいていたのか!?』

素子『うまくいけばだが・・・ 50%くらいだ!




斬魔剣 二の太刀!!!!





  (と)
素子(殺った! 手ごたえあり!!)

景太郎(?)『・・・この技は・・・
      ・・・そうか貴様・・・京都神鳴流・・・・・・』


ドサッ・・・・・・


そう言った直後
景太郎はその場に倒れた・・・

景太郎の背中から、なにか黒い何かが抜けていくように見えた・・・


素子『浦島!』




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・


景太郎『・・・う・・・・・・』

素子『無事か?浦島』

景太郎『あれ・・・?モトコちゃん・・・どうしたの・・・?』

素子『・・・・・・どうしたの、じゃないだろうに・・・
   ・・・はぁ・・・・・・』

景太郎『も モトコちゃん!?』

素子『・・・力が入らない・・・
   さっきの技で精神力をかけすぎたようだ・・・』

景太郎『さっきの技って・・・?
    斬魔剣・・・?』

素子『・・・・・・やはりとりつかれていたんだな
   心配かけさせおって・・・』

景太郎『・・・え?俺・・・?』

素子『・・・・・・・・・・・・・・・もう説明する気にもならん』

景太郎『え? どういうこと?
    とりつかれていたのってモトコちゃんだったんじゃ・・・?』


素子(・・・・・・斬らなければ気がすまなかった・・・
   それはつまり、浦島にとりついた悪霊がいたからだったのか・・・
   悪霊を斬る、本能はそう動き出していたんだな・・・
   私はそれに気づくのが遅かった・・・
   ・・・・・・でも浦島にとりついた悪霊を斬るためといえど
   なぜあそこまで気が治まらなかったのだろう・・・・・・
   ・・・・・・・・・まさか私が浦島のことを・・・?
   ・・・・・・まさか・・・・・・そんなことが・・・?)


景太郎『モトコちゃん!モトコちゃん!』

素子『そんなはずないよなァ・・・浦島・・・!?』


景太郎の頭上に刀が振り下ろされている・・・


景太郎『わーーーっ!
    い いきなり何!?
    かか 刀下ろして刀ーー!』

素子『刀下ろしていいんだな?』

景太郎『・・・!
    お 下ろさないで・・・!』



ザシュ!!






景太郎『う〜ん・・・・・・?』

素子『不死身だな浦島・・・』

景太郎『・・・ここは?』

素子『ずっと同じ街にいる
   ここはよく人が通るが・・・「町」ではないようだ』

景太郎『え?この街が街じゃない?』

素子『町じゃなくて街路だということだ』

景太郎『あぁ、なるほど
    こっちじゃ発音で字の違いはわかんないからよくわかんなかったよ』

素子『・・・・・・貴様本当に東大を受けているのか・・・?』

景太郎『・・・あれ? なんだか外がうるさいみたいだけど・・・
    ・・・・・・喧嘩か何かかな?』

素子『それくらい気づけ、嵐だ』

景太郎『嵐ーーー!?』

素子『しばらくは・・・動けないな』

景太郎『・・・そうだね
    ・・・・・・あ! そういえばしのぶちゃんたちは・・・!?』

素子『・・・しのぶたちに黙ってここへ来たのだろうが』

景太郎『あー、そうだっけ』

素子『貴様・・・頭大丈夫なのか?』

景太郎『だ 大丈夫だよ!』

素子『・・・・・・確かに心配だな・・・
   ・・・瀬田と名乗った人が何とかしてくれてるとは思うが・・・』



ブロロロロロロロロロロロロ・・・...


素子『ん? エンジン音・・・?』




ガッシャーーーン!!



突然窓から白いバンが景太郎&素子のいる建物に突っ込んできた

・・・そしてドアが開く・・・


ガチャ・・・・・・


中から出てきたのは白い服をはおい、メガネをかけている・・・
そして頭から血を流している一人の男性だった


男性『はっはっは、またやってしまった
   やはり嵐の中を走るのは間違いだったかなー』


そして・・・後ろのドアからもう一人・・・
金髪の少女が顔を出した


少女『だからやめよーって言ったのに!』

男性『はっはっは、すまないね
   サラの言うとおりだったよ』

サラ『ったくパパはいつもこうなんだから
   後ろで3人とものびちゃってるしよ』

男性『いやー、ホントにすまない
   嵐の中でのテントよりはましだと思ってバンに乗ったつもりなんだけどな〜』

サラ『確かにテントよりはましだよな・・・
   パパの運転は危険だけどさ』


金髪の少女・・・サラが顔を出しているドアからもう一人の少女が顔を出した


少女A『・・・あ あの・・・』

サラ『しのぶは無事みたいだな』


どうやらつい最近まで景太郎と一緒にいたしのぶらしい


しのぶ『あの・・・瀬田さん・・・?』


頭から血を流しているメガネの男性は「瀬田」という名前らしい


瀬田『ん?何だい?』

しのぶ『・・・あの・・・車の下に・・・誰かいませんか・・・?』

瀬田『・・・おや?
   ・・・・・・本当だ・・・ これじゃ車をどけないと邪魔だね』


そういうと瀬田は車のエンジンをかけようとした


しのぶ『ままま待ってくださいー!
    車動かしたら下の人が・・・・!』

瀬田『おぉ、よく考えてみればもっと危険なことになってしまうね
   とりあえずこの人たちを出してあげないとね』

サラ『パパー、エンジンくらいきれよー
   ガソリンもったいないだろ?』

瀬田『サラは頭がよく回るねー、はっはっは』

サラ『だからエンジンきれって』



刹那・・・



ドッッッカーーーン!!!!


文字通りギャグのこめられたすさまじい音とともに
車が大爆発を起こした・・・

どうやらどこかからガソリンが漏れていたらしい
そこに何らかの形で点火されたのだろう


・・・しかし、なぜかバンは無事なようだ


サラ『パパー!!(怒』

瀬田『はっはっは、すまないねー
   いろいろと頭が回らなくて』

しのぶ『・・・ケホッ』

カオラ『なんやー?メカタマかー?』

ニャモ『・・・・・・ケホッ』


カオラ&ニャモの二人も一緒にいたようだ


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・


サラ『パパ・・・こいつ浪人じゃないか?』

瀬田『おや、誰かと思えば景太郎君じゃないか
   なぜこんなとこに』

サラ『きっと浪人も入ったんだぜあの機械に』

瀬田『考えてみればそう不思議なことじゃないね』

サラ『それにあんときの女も一緒じゃん』

しのぶ『あ・・・モトコさん・・・!』

カオラ『モトコー!モトコやー!』

ニャモ『・・・・・・・・・・・・ケホッ』(←まだむせている)

瀬田『どうにか救出したはいいけどなかなか目を覚まさないね』

サラ『そりゃぁ、あの爆発だぜ?
   無事な方がどうかしてるぞ』

しのぶ『あぅぅぅ〜センパーイ!、モトコさーん!』

カオラ『モトコー、外暗いけど朝やでー?』

ニャモ『・・・・・・・・・?』

浦島『う・・・ん・・・』

瀬田『おや?』

しのぶ『せ・・・センパイ!』

浦島『・・・?
   ・・・・・・ここは・・・、さっきの建物だな・・・
   ・・・しのぶ! なぜここに・・・』

しのぶ(あ・・・あれ? センパイ私のこと呼び捨・・・
    と とにかく無事でよかった・・・)

カオラ『ケータロやっと起きたわー!』

浦島『(私に向かってケータロ?)
   スゥまで・・・
   ・・・・・・と、いうよりはみんないるんだな』

瀬田『どうやら無事みたいだね景太郎君』

浦島『・・・・・・あの、私は浦島では・・・』

ニャモ『ケータ・・・ロ?ケータロ・・・?』

カオラ『そや、ケータロやケータロ』

浦島『・・・いや、私は・・・』

青山『・・・・・・う〜ん』

浦島『ん?
   ・・・・・・・・・な"っ!?』

青山『・・・あれ?
   みんなどうしたの・・・?』

浦島(なななななな!?
   わ 私が・・・もう一人!?)

瀬田『君も無事みたいだね よかったよかった はっはっは』

しのぶ『モトコさんも無事でよかったですー』

青山『しのぶちゃんもきてたんだ・・・?
   ・・・あれ?なんで?』

しのぶ(あれ?モトコさんが「ちゃん」・・・?)

浦島(・・・! よく見れば私が浦島の服を着ているではないか・・・
   ・・・メガネもかけている・・・!?
   ・・・・・・む 胸がない・・・!?
   ・・・まさか・・・・・・そんなことが・・・・・・ありえるはずが・・・・・・!?)

カオラ『モトコー!無事かー!』

青山『違うよスゥちゃん、モトコちゃんは・・・・・・・・・あれ?』

浦島『浦島!』

青山『うわぁ!お 俺がもう一人いる!?』

しのぶ(モトコさんが「俺」?)

浦島『浦島、ちょっとこっちへ・・・・・・頼む!』

青山『お 俺が・・・二人なのか!?』




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・


浦島『浦島・・・景太郎だよな?』

青山『そ そうだけど・・・
   あなたも浦島景太郎じゃ・・・・・・?』

浦島『・・・やはりそう見えるか
   私は目の前に「青山素子」がいるように見えるんだ』

青山『へ?』

浦島『・・・もしかしたらもしかしてで
   ・・・・・・信じたくないが現実のようなんだが
   ・・・私は「青山素子」だ』

青山『おおお俺は「浦島景太郎」だけど・・・
   どう見ても目の前にいるのはモトコちゃんじゃなぃよね・・・?』

浦島『・・・やはりな
   浦島・・・・・・どうやら私達・・・
   体が入れ替わっているようだ』

青山『・・・・・・・・・えええぇぇぇぇぇぇぇ!?

浦島『セリフ前の名前も区別がつくように名字で表示してある』

青山『じゃ じゃぁ・・・モトコちゃん・・・なの!?』

浦島『だからそうだと言っているだろうが』

青山『・・・じゃぁ・・・もしかして今の俺・・・の体って・・・』

浦島『あぁ、私の体だ
   気づかんのか?』

青山『服の感じが変だなーとは思ってたけど・・・』

浦島『普通は気づいてもいいと思うんだが・・・』

青山『ちょ ちょっと待ってよ・・・
   な 何で突然体が・・・!?』

浦島『知らん!
   目を開けたらこうなっていたんだ!』

青山『・・・自分と向かって話をしているなんて・・・』

浦島『それは私も同じだが・・・』

青山『・・・じゃぁ・・・外見で言えば
   俺がモトコちゃんでモトコちゃんが俺?』

浦島『・・・・・・みたいだな』

青山『そ そんな・・・!?
   どどどどうにかして治さないと・・・!』

浦島『・・・何か方法はあると思うが・・・』

青山『わあぁぁぁ!
   もう何がなんだか・・・!!』

浦島『私の顔&声で叫ぶな!
   自分がおかしく見えてくる!』

青山『お 俺だって・・・
   俺が真面目に説教してるの見てると・・・』

浦島『お互い様と言うわけだな・・・』

青山『なんとかしないと・・・』

浦島『・・・それが治るまでの間・・・
   周りから見たら私は浦島にしか見えない
   反対に貴様は私としか見えないはずだ
   ・・・だから、自分の喋り方でいると変に見られてしまうだろう?
   そこで提案なんだが・・・』

青山『ふむふむ・・・』

浦島『しばらく喋り方も入れ替えてみないか?』

青山『・・・・・・えぇぇぇ!?』

浦島『仕方ないだろう!
   こうしないと変に見られてしまうだろうが!』

青山『そ そうだよね・・・
   はぁ・・・・・・仕方ないのかぁ・・・
   俺がモトコちゃんに・・・ねぇ・・・』

浦島『私は浦島になりきってみる
   貴様も頼む・・・ でないと、お互いのイメージが崩れてしまう』

青山『・・・なるほど そういうことかぁ・・・』

浦島『・・・頼むぞ』







瀬田『おや、お二人さん何をしていたのかな?』

浦島『い いえ、何でもありませんよ瀬田さん』

青山『そ そうです・・・(モトコちゃん上手いかも・・・)』

サラ『きっと告白とかしてたんだぜ?』

青山『そ そんなことないよサラちゃん』

浦島『こんなやつに告白などするか!』


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・


青山&浦島(し しまった!!)

しのぶ『・・・センパイ達喧嘩でもしたんですか・・・?』

青山『い いや・・・ちょっと・・・な』

浦島『そ そうちょっと・・・ね』

瀬田『おやおや・・・ 何だいこの街の規約は・・・
   「カップル以外立ち入り禁止」
   「接吻せねば退出禁止」・・・・・・
   なんだか変な規約だなぁ・・・』

浦島(な"っ!?)

サラ『私はいつも挨拶がわりにパパとしてるから大丈夫だよな?』

瀬田『そうだね、サラと僕は大丈夫かもしれない
   ・・・そういえば、君達はしたことあるのかい?』

カオラ『ウチ、にーさまと1回したことあるー』

ニャモ『・・・・・・?』

瀬田『あ、ニャモちゃんは日本語わからなかったね』

ニャモ『・・・??』

しのぶ(キキキキス!?
    そそそそんなこと私一度も・・・
    ・・・あ タマちゃんと1回したことあったっけ・・・)

浦島(あ あのスゥの機械でも接吻のうちに入るのか・・・?
   ・・・それとも・・・スゥとの・・・・・・
   お 思い出したくない記憶だ・・・)

青山(・・・な 成瀬川と・・・タマちゃん・・・と・・・むつみさん・・・と
   か 考えてみればこんなに・・・)

瀬田「ニャモちゃんはどうだい?」(←一応英語って事で(ェ)

ニャモ『・・・・・・・・・・・・・・・』(←日本人じゃわからないかもな言葉(ォィ)

瀬田「・・・そうか・・・ まだまともにはないんだ?」(←またまた英語)


※ニャモは英語ならわかるそうです


ニャモ『・・・・・・・・・(コクリ)』

瀬田『いやぁ、ちょっと困ったねー
   ニャモちゃんだけ出れないかもしれない』(←これは日本語)

青山『じゃ、ニャモちゃんだけ・・・』

カオラ『ニャモ出れへんの?』

しのぶ『・・・ニャモちゃん・・・』

ニャモ『・・・・・・・・・・・・・・・?』(←日本語わからず)

瀬田『この中の誰かとすれば出れる話だけどねー はっはっは』

サラ『気楽だなパパは』

瀬田『はっはっは』

カオラ『このなかでキスしたことないのおらへんの?』

しのぶ『わ 私一応・・・タマちゃんと一回・・・』

カオラ『そや、ケータロはどや?』

浦島(え"っ・・・)

カオラ『ケータロキスしたことあるかー?
    白状せーい!』

浦島(う 浦島の接吻など知らん! 知るわけがなかろう!
   このままでは接吻させられることになってしまう・・・)(←中身モトコ)

カオラ『黙ってるっちゅーことは
    ないんやな!?
    ならケータロにけってーや!』

しのぶ『あれ?
    センパイしたことあったんじゃないんですか・・・?』

青山『あぁ、成瀬川と1回・・・』

しのぶ『モトコさんなるセンパイとしたことあったんですか・・・!?』

青山(あ"、しまった・・・)(←中身景太郎)

浦島(あ アホー!)(←中身モトコ)

青山『い いや・・・う 浦島がしたことがあったな・・・と』

カオラ『なんやなるやんとしてたんかー・・・
    ならモトコやな』

浦島『お お前としたことがあっただろうが!』

カオラ『ケータロとウチ?』

浦島『い いや、だから・・・ほらモトコちゃんが・・・ね』

青山『そ そうだったような・・・』

浦島&青山(だ ダメだ・・・つい反応してしまう・・・
      もう何がなんだか・・・)

瀬田『それじゃ、みんな1回ずつして出ようか』


浦島&青山&しのぶ『えぇぇぇぇぇぇぇ!?











・・・・・・・・・・・・続く


景太郎と素子の体が入れ替わってしまった・・・?
やっとクエストのことに気づいた素子の言うとおり、
現実世界での理屈が通じない・・・
それがクエスト・・・RPGの世界なの・・・か!?(何

そしてとんでもない規約のこの街から脱出はできるのか・・・?

・・・・・・忘れられている3人組(女@/男A/女B)が
何か作戦を企んでいる様子・・・
厄介ごとにならなければいいのだが・・・・・・・・・


あとがき?


やっと書きたい部分に入れた・・・
よくある話かもしれませんけど、二人の体が入れ替わった・・・というパターンです
この二人が入れ替わったら面白いだろうな・・・と・・・
(キツネさんと入れ替えても面白そう)

・・・書いててだんだん素子がメインになってきた・・・
なんか結構喋ってるし冴えてるし・・・
(しのぶ目立たなくなってきたし)
・・・まぁ、それはともかく

気になる今後の展開に続くには

次回を待て!


次回
『接吻』


で お目にかかりませう
それではでは〜〜♪




ちなみに、
「青山」が素子の体の『景太郎」で
「浦島」が景太郎の体の「素子」です

そして、瀬田のバン(車・・・通称「瀬田カー(?」)は
恐ろしいほど丈夫なので瀬田のメチャクチャな運転にも耐えられてるんですね(w

・・・サラが「挨拶がわりに」と言っていますが
これはサラの生まれた国でのあいさつがキスをすることなのでそう言ってるんです


ファイル3『剣道』へ
ファイル5『接吻』へ
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