シュウ達はミーズ城にて、レヴィンと共に作戦を練っていた。
「やはり南から直接来る竜騎士か・・・。ここはやはりディムナやファバル達に頼みたい所だな」
シュウは地形図を見て言った。
「ああ、だが隠れるような地形がない、かといって弓兵を守るのに兵を集めると今度はカパトギア対策がおろそかになる」
「問題はそこだな・・・」
レヴィンの言葉を聞いて、再びシュウは地形図と格闘していた。
「だとすると・・・ここはやはりトリスタンに頼んだ方がいいな。だが、ハンニバル将軍は乗り気じゃないと聞くからな」
「ああ、そのことだが小耳に挟んだことが1つ。どうやらルテキア城に人質を取られてるみたいだ」
「ルテキアか・・・だとすると。
ここか、カパトギア軍と正面衝突する間に別働隊を向かわせるのが基本だが・・・ここはフィー達に頼むべきだな」
こうしてシュウは作戦を練り上げ、天馬騎士3人とラドネイ、パティ、を呼び出した。
「私達の任務って何ですか?」
「ああ、この地図を見てくれ、ここにカパトギア、ここにルテキアがあるのが分かるな?
ここにハンニバル将軍の子が囚われてるらしいんだ。だから別働隊として救出に向かって欲しい。出来るか?」
「はい、任せてください!」
「鍵開けだったら私に全部任せてくださいね」
ラドネイとパティが力強くいい、フィー達も頷いた。
「よし、それなら今夜辺りから早速頼む、夜の闇にうまく紛れ込んでくれ」
シュウがそう言うと、5人は退室し、入れ替わりにリーフが入ってきた。
「シュウ殿、私に何か用ですか?」
「ああ、リーフ。お前に弓兵隊を一任させる。姉を生かすも殺すもお前しだいだ」
「えぇ!?ちょっと待ってください!姉上が生きていると誰から聞いたんですか?」
「フィンだ。とにかく、弓兵隊は任せた。俺は守護部隊のフォローに回る」
シュウはそう言い、部屋を出て行った。
「姉上を生かすも・・・殺すも・・・僕しだい・・・か・・・」
リーフはそう呟いて天井を見上げた。