「シュウ殿、大丈夫でしたか?」

リーフがシュウに近寄り、言った。

「ああ、イシュタルの部隊で相当な被害があったがそれ以外は順調だ」

シュウも近くの壁に斧を置いて言った。

「何!イシュタル殿と」

リーフの近くにいた男が叫んだ。風貌からして魔導師のようだ。

「セティ殿、どうしたのですか?」

リーフが驚いて聞いた。

「いえ、イシュタル殿は私達に微力ながら強力してくれました。だから少々驚いているのです」

「とにかく俺達とイシュタルが戦ったのは事実だ。それで、紹介してくれないか?」

シュウがそう言い、セティは軽く挨拶した。

「なるほど、シレジアの王子か、そういえばうちの軍にフィーがいる。後で会ってくると良い」

シュウはセティの自己紹介を聞いて、そう言った。

「そういえば、そっちの事情は全て終わったのか?」

シュウはふと思い出し、言った。

「はい、この城の地下にいたロプトは壊滅させました」

「そうか、それじゃあ合流だな。リーフ王子、あなたに解放軍を率いてもらいたい」

「え!?」

シュウの発言に、リーフは動揺していた。

「1つの軍に2人の将は要りません。
 そして、ここはリーフ王子、あなたしかシグルド様が引いていたバルドの血を引く人間はいません」

「しかし、シュウ殿!解放軍はあなたを信じてここまで来てくれたのです。途中で責任放棄をするつもりですか!」

リーフが声を荒げて言った。

「そうですか。分かった、みんなが俺についてきてる以上やっぱり明け渡すのは難しいな」

シュウは普通の口調に戻りそう言った。

「え、では・・・」

「ああ、変わらず俺がこのまま解放軍を率いていく」

「では、私達もシュウ殿の解放軍に加わります。一緒にがんばって行きましょう!」

リーフが意気込んで言った。

「ああ、このまま俺達は光を取り戻す」

シュウも意気込んでそう言った。


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