シュウ達とトリスタン達の部隊はすぐ合流し、事実を伝えた。
「それは本当か・・・」
トリスタンは事実を聞き、絶句した。
「ああ、紛れも無い事実だ。
イシュタルに対抗出来るのはおそらく神器を持つアレス、クーフ、そしてこの斧を持つ俺だけだろうな・・・」
シュウがそう呟いた時、シュウの後ろから誰かが声をかけた。
「シュウ、頼みがある」
シュウが振り返るとそこにはアーサーとアミッドがいた。
「どうした?2人とも」
「ああ、俺はイシュタルに一度会いたいんだ。俺達を連れて行ってくれ」
「分かった。それならイシュタルに挑むのは俺、アレス、クーフ、アーサー、アミッドでいいな?」
シュウがそう言い、トリスタン達が頷いた時、偵察に出ていたフェミナが空から降りてきた。
「シュウ様、後1時間ほどでイシュタルの部隊が来ます」
「分かった。トリスタン、アーサー、アミッド、すぐに部隊に伝えるぞ。フェミナは休んでいてくれ」
シュウはそう言い、部隊に戦闘準備をするよう呼びかけた。
そして、1時間後、解放軍とイシュタルの部隊が対峙した。
「いいか!敵は雷神イシュタルだ、彼女と戦える者は数名しかいない、彼女が現れたら一度引くんだ!行くぞ!」
シュウは部隊にそう言い、突撃し、イシュタルの部隊と交戦した。
そして、その戦いの中をアーサーは駆け抜けて行った。そして、イシュタルの元にたどり着いた。
そして、わずかに遅れてアミッドもたどり着いた。
「始めまして、あなたがイシュタルですね」
アーサーはイシュタルに挨拶した。
「あなたは・・・?」
「私はティニーの兄のアーサーです。そしてこちらがリンダの兄アミッドです」
アーサーはイシュタルに自分とアミッドを紹介した。
「あなた達があの子達の兄なのね」
イシュタルは微笑みながら2人に言った。
「だけど今俺達は解放軍の戦士としてあなたと戦います」
アーサーは魔道書を取り出し、言った。
「ええ、私も全力を持って戦いましょう。だけど、2対1というのは不利ですから、私も1人呼ばせてもらいます。ジェス!」
イシュタルが呼ぶと、1人の男が現れた。風貌からして魔導師のようだ。
「これで2対2ですね」
「アミッド、お前はあのジェスって奴を頼む」
「ああ、任せてくれ」
アーサーとアミッドはそう言い、散ってそれぞれの敵と対峙した。