リーンは町の広場近くで座っていた。
「レイリアさんどこにいるのかな・・・?」
「あれ?えっと・・・リーンだっけ?」
「え、はい」
リーンがそう言い、声のするほうを見ると、そこにはカディがいた。
「えっと、カディさん。ですよね?」
リーンは確認の意も込めて聞く
「はい、リーンはどうしたの?」
カディはリーンのそばに座り聞いた。
「えっと、レイリアさんを探してるのです。カディさんは?」
「僕は闘技場帰り、所々に傷があるだろ」
カディはそう言い、左腕にある軽い切り傷を見せた。
「そういえばレイリアだったら城で見たよ。案内するよ」
「あ、はい。ありがとうございます」
2人はそう言い、立ち上がって城に向かった。
「ふう、これで終わったか」
アレスは部屋に戻り、ベットに倒れ込みながらそう言った。先ほどまで会議だったからだ。
「お疲れ様、何を話してたの?」
部屋に来ていたレイリアが聞く。
「ああ、俺とトリスタンで騎馬部隊を率いることになった。俺に出来るかどうか心配だがな」
「アレスなら出来るわよ、頑張ってね」
「ああ・・・」
アレスはベットに座り、そう答えた。
「アミッドー!」
アミッドは元気な声に呼ばれ、振り向いた。
「フェミナか、どうした?」
「いや、見かけたからつい・・・。ところでアーサーやリンダはどうしたの?」
フェミナはアミッドに追いつき、聞いた。
「ああ、アーサーはティニーと共にいる。リンダはアーサー達と一緒に話してるらしい。で、俺はぶらぶらしてるわけだ」
「ふーん、どうせだったら店でも回らない」
「そうだな、一緒にいろいろと見るか」
2人はそう言い、並んで町を回っていた。
「フェリシア、これくらいあればいいか?」
ロドルバンが大量の傷薬を持ってきて言った。
「あ、はい。大丈夫です」
「これくらいならいつでも言えばいいから、俺は大抵暇だからな」
ロドルバンはそう言い、荷物を置いて去ろうとする所をフェリシアが引き止めた。
「一緒にお茶でも飲んで休憩しませんか?今から入れようと思ってるので」
「ああ、そうだね。休んでいくよ」
ロドルバンはそう言い、フェリシアと共に休むことにした。
「ふう、会議も終わったことだし、武器の調子はまずまずと言ったところだな、闘技場に行ってから修理に行こう」
トリスタンは会議が終わり、自分の部屋に戻り、武器を見てそう言い。町に向かった。
「勝者!トリスタン!」
闘技場のアナウンスの声が響き、歓声が上がった。
「6人抜きか、そろそろ武器も危うい、これくらいにするか」
トリスタンがそう言い、闘技場を出るとき、フィーとあった。
「フィー、どうしたんだ?」
「あ、トリスタンさん。実はアーサーが妹にべったりで付き合ってくれないんですよ。仕方ないから憂さ晴らしにここに来ました」
「シスコンか・・・」
トリスタンがぽつりと呟いた。
「トリスタンさんは闘技場上がりですか?」
「ああ、この後修理に行く予定だが・・・」
「あ、私も一緒に行っていいですか?と言っても今から戦うから後になりますが・・・」
「構わない、それに天馬騎士の戦い方を見てみたかったところだ」
トリスタンがそう言い、2人は闘技場の中に入っていった。