「アルスター城、今ここにはブルームがいる。そして神器、トールハンマーを持っているらしいな」
シュウがアルスターを目前にして会議を開いていた。
「となると・・・やっぱり神器だな、俺が行こう」
「それじゃあ俺も行かせて貰おうか」
クーフとアレスがそれぞれ申し出た。
「分かった。それじゃあ俺とクーフとアレスと・・・」
「シュウ、俺を連れてってくれないか」
「ああ、俺もだ」
と、アーサーとアミッドが申し出た。
「分かった。これ以外には・・・ロドルバン、歩兵部隊の半数を指揮して来てくれ。トリスタンは外の指揮を頼む」
そう言って会議を終わらせた。
「俺のこの斧は魔法を斬ることが出来るけど・・・神器相手にしても有効なのか・・・」
シュウがそう考えているとレヴィンが現れた。
「レヴィン様、一体どうしたのですか?」
「ああ、お前の考えていることの答えを教えに来た」
「この斧で神器魔法を斬ることが出来るか?を・・・」
「ああ、結論から言えば可能だ」
「本当ですか?」
シュウが嬉々としながら聞いた。
「その代わり、使用者の技量が相当高くなければ無理な話だ」
「そうですか、分かりました。ありがとうございます」
シュウは礼をしてからその場を立ち去った。そしてその場に残ったレヴィンはぽつりと呟いた。
「神器と呼ばれなかった武器が数少なく存在する。そのような斧だろうな・・・あれは」
そして、シュウ達は城内へと攻め込み、ブルームと対峙した。
「お前がブルームか・・・」
シュウが斧を構えていった。
「く、私はまだ負けない。トールハンマーの力を見せてやる」
ブルームはそう言って魔道書を開き、トールハンマーを使おうとした。
「みんな、下がってろ!」
アレスがミストルティンを構えながら言った。そして、
「死ね、トールハンマー!」
トールハンマーが放たれた。
「くっ!」
アレスはミストルティンの魔法防護の力で抑える。しかしアレスの方が不利だった。
だが、その時シュウがトールハンマーを斧で叩き斬った。
「何!」
ブルームがうろたえている隙にクーフが斬り込んだ。
「がっ、・・・くっ、一時撤退だ!」
ブルームはそう言って逃げていった。
そしてアルスターは解放された。