シュウが戦後処理をしているとアーサーとアミッドが2人の女性を連れてきた。
「その2人は誰なんだ?」
「ああ、俺の妹のティニーとアミッドの妹のリンダだ、2人ともアルスターにいたんだ」
シュウの問いにアーサーが答えた。
「なるほど、シュウだ。よろしく」
「はい、ティニーと言います」
「リンダです。よろしくお願いします」
お互いに挨拶を済ませ、4人は退室した。そして処理を終わらせたシュウは天幕から出た。
「そろそろトリスタンやヨハルヴァが戻ってくる頃だな・・・」
そう思っていると遠くに集団が見えた。トリスタン達だ。
「大丈夫か!トリスタン」
「ああ、ダーナは制圧した。そしていくつか報告がある」
トリスタンは馬から下りてそう言った。
「そうか、とにかく聞かせてくれないか?」
「ああ、まずは、ダーナ城に捕らえられていた踊り子、レイリアとリーンが俺達についてくることになった」
「そうか、分かった」
「そして、これが重要だ」
「何だ?」
トリスタンの声質が少々重くなり、シュウも声質を重くしながら聞いた。
「アレス王子がダーナの庸兵団にいた。今は俺達と共に行動している」
「本当か!」
「ああ」
トリスタンはそう言って頷いた。と、その時、ヨハルヴァの部隊が帰ってきた。
「リーフ王子達の救出も成功したみたいだな。俺は一度リーフと会ってくる。アレス王子とクーフを連れてきてくれ」
「分かった」
そう言って2人は別れた。そしてシュウはヨハルヴァに会いに向かった。
「ヨハルヴァ、どうだったか?」
「シュウか、成功だ。リーフ王子はこっちだ」
ヨハルヴァはそう言い、シュウを案内した。そしてそこにはリーフがいた。
「初めまして、リーフ王子。私が解放軍を指揮しているシュウと言います」
「初めまして、シュウ殿。あなたのことはレヴィンから聞いております」
「シュウで構いません、あなたと会えて光栄です」
と、そこにトリスタンがアレスとクーフを連れてきた。
「初めまして、アレス王子、解放軍を指揮しているシュウです」
「ああ、アレスだ」
アレスはぶっきらぼうにそう答えた。
「3人に集まってもらったのは他でもない」
シュウはそう言って剣を抜き、地面に刺した。
「俺達の誓いを立てよう」
3人はシュウの言葉に一瞬唖然としたが
「そうだな、それもいい」
「父上達もしていたと聞きます。やりましょう」
「ああ、俺達の誓いだ」
そう言ってアレスはミストルティンを、リーフは光の剣を、クーフはバルムンクを抜いて地面に刺した。
「俺達はこれからの帝国の戦いに負けない。勝利への誓いだ!」
シュウがそう言い、他の3人も
「ああ!」
「おう!」
「はい!」
それぞれに意気込んだ。