トリスタン率いる騎馬部隊はジャバローの庸兵団と対峙していた。
「いいか、無理に突撃するな。相手を一度引き寄せてディムナたちの弓部隊で数を減らすんだ!」
トリスタンがそう指示を出ししばらく見守っているとジャバローの庸兵団から1人の騎士がトリスタン達のほうへ来た。
「様子がおかしい、攻撃はするな!」
トリスタンはそう言って騎士に近づいた。
「お前がこの軍を率いてるのか?」
騎士はトリスタンに話しかけてきた。
「一応今は俺がこの部隊の総司令官だ」
「俺はアレス、黒騎士アレスだ。お前達の軍に投降する」
それを聞いたジャバローの庸兵団はどよめいていた。トリスタンはそれを見て何かを思いつき、言い放った。
「その願い!解放軍は受け入れる!」
トリスタンのその声を聞いてジャバロー達は明らかに同様していた。そこにトリスタンが剣を抜き、
「行くぞ!全軍突撃!」
突撃しながらそういった。その突撃を受け、ジャバローの庸兵団はあっという間に劣勢になった。
「ジャバロー、悪いな。俺はこうすることにした」
アレスはそう言ってジャバローに剣を振り下ろし、倒した。
「くっ、アレスめ・・・」
ジャバローはそういいながら息絶えた。
「今からあの城に突撃するのか?」
戦いが一息ついた所でアレスはトリスタンに聞いた。
「ああ、そうだが・・・」
「俺も連れて行ってくれ。あの城にはレイリアがいるんだ」
「分かった、ところで俺も聞きたいことがあるけど・・・」
「何だ?」
トリスタンは一度アレスの剣を見てから言った。
「あなたのその剣・・・ミストルティンですか?」
「ああ、そうだ」
「ということは・・・やっと会えました・・・」
「一体どうした?」
「私はクロスナイツの聖騎士イーヴの息子、トリスタンです」
それを聞いてアレスはトリスタンの言ったことを察した。
「イーヴの息子だって・・・」
「はい、これより私はあなたの元につきます」
「ああ、それはうれしいが。今はレイリアを救いたい。手伝ってくれないか?」
「はい、お任せを!」
トリスタンはそう言って部隊をすぐに編成してダーナ城に攻め上がっていった。