トリスタンは急いで騎馬を走らせていた。

「みんな、急げ!戦いが始まっている!」

トリスタンの叫びで騎馬隊のスピードが上がった。

「トリスタン、スピードを上げすぎた。馬がへばり始めてる」

ディムナがさらに飛ばそうとするトリスタンを静止した。

「すまない、少々あせりすぎた」

トリスタンがスピードを落とし、ディムナに言った。

「シュウがいるんだ。多分大丈夫、僕達は馬を疲労させすぎないように行けばいい」

「そうだな」

2人は話し合いをやめ、戦場へ向かっていった。

「いいか!アクスファイターよりもボウアーマーを狙え、ただしボウアーマー自身を狙うのではなく弓を狙え!」

シュウが敵を斧で斬りながら指示を出した。

「数に任せてくる奴は・・・邪魔なんだよ!」

シュウが斧を振り、何名も一気に吹き飛ばす。吹き飛ばされた敵は斧が折れたり、失神したりして戦闘不能となっている。

「ダメだ、アクスファイターの数が多すぎてボウアーマーに近づけない」

ロドルバンが弱音を吐いた時背後から声がした。

「騎馬隊、全軍突撃だ!」

トリスタンが追いつき、騎馬隊に指示を出し、本人も突撃した。討伐隊はその突撃にて4分の3が戦闘不能となった。

「シュウ、戻ったぞ!」

「トリスタンか、助かった」

馬から下りたトリスタンがシュウに近づいた。シュウは斧を置いてトリスタンに言った。

「ついに進軍したんだな」

「ああ、欲を言えばお前達を休憩させる時間が欲しかったけどな」

「文句は言ってられない。このまま攻めあがろう」

「ああ!」

2人はそれだけ話してそれぞれの部隊を進撃させた。

その日の夜、シュウはそれぞれの部隊の隊長と副隊長を呼び、作戦会議を開いた。

「明日はガネーシャ城に攻め込む、トリスタンは騎馬隊と歩兵部隊の半数を率いて城の周りにいる守備隊を相手して欲しい」

「任せてください」

トリスタンがそう答えた。

「ロドルバンとラドネイは歩兵部隊の半数を率いて俺と共に城内に攻め込む。兵の選抜はトリスタンと共に頼む」

「はい!」

元気に答えた方はラドネイだ。

「それと・・・フェリシア」

「はい」

フェリシアと呼ばれた女性が返事をした。

「現在解放軍で魔法が使えるのはあなただけなのでちょっと頼みたいことがある。後でちょっと来てくれないか?」

「分かりました」

「会議はこれにて解散、明日のために武器手入れなどを怠らないように」

シュウがそう言って会議が解散された。

「シュウ様、頼みたいことは何でしょうか?」

会議が終わり、シュウが武器手入れをしていた所にフェリシアが来た。

「ああ、明日の戦いで俺達が突撃するときに守備隊に魔法を使って欲しい」

「分かりました」

フェリシアはそう言って軽く礼をして去っていった。


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