特別編「夏祭り」
※時期はリーガルが正体を明かした所と考えてください(何
「夏祭りか・・・2年ぶりだな」
リーガルが今日はアルタミラで夏祭りがあるというので旅は一時休憩してアルタミラに来ていた。今日はみんな別行動している。
「人が多いな、まあ俺は苦手って訳じゃないけど、あれはロイドか?」
屋台がある道の人だかりを歩いているとロイドを見つけた。どうやら射的をやってるみたいだな。
「ロイド、どうだ?」
「翔か、なかなか取れないんだよな」
「そうか、俺もやってみるかな?おっちゃん、1回」
「あいよ、3ガルドだ」
俺は3ガルド払って銃と木の玉を貰った。どうやらコルクじゃなくて木でやるらしいな。
「こういう奴はな、上じゃなくて下の奴を狙うんだ、よ。こんな感じでな」
そう言って俺は商品を2つ取った。お菓子とマッチだ、マッチは旅で使うからうれしいな。
「まあがんばれよ、じゃあな」
俺はロイドにそう言って別の所に行った。
「ふむ、翔か」
「リーガルか、会長自身が屋台やってるのか・・・」
俺がリーガルのやっている屋台を見て言った。
ちなみにリーガルのやっている屋台の売り物は祭りでは一般的で下手に食べると口の中をやけどする凶器、通称たこ焼きだ。
「この季節にたこ焼きはちょっと厳しいと思うけど・・・」
「そうか、しかし私はたこ焼きが得意だからな・・・」
リーガルが考え込んだ。どうでもいいけどカキ氷なら専用の奴があって簡単じゃないのか?
「まあいいか、とりあえず1つ貰おうか」
「ふむ、4ガルドだ」
俺は4ガルド支払ってたこ焼きを貰った。
とりあえず慎重に食べないとな、確か鎌が以前口の中やけどしたし、それ以来鎌はたこ焼き食べてないみたいだしな。
「しいなか、金魚すくいをやってるんだな。けっこううまいな」
「翔か、一応これは昔から得意だからね」
しいなはそう言いながらもまた1匹すくっている。俺はこれがなかなか出来ないんだよな、鎌はうまいけど。
「あ、翔としいなじゃないですか」
噂をすれば何とやらとかだな、ちょうど鎌が来た。
「鎌か、鎌もやってみればいいんじゃないか?お前けっこう得意だよな」
「ええ、久しぶりにやってみますね」
そう言って鎌は4ガルド払ってやっていた。因みにしいなが熱くなって勝負しているみたいだったが。
「あ、翔。プレセア見なかった?」
ジーニアスが綿菓子を2つ持ちながら俺に聞いてきた。多分1つあげるつもりだな。
「ああ、さっき向こうの輪投げの所にいたぞ」
ちなみにジーニアスと会う前にプレセアに会った。プレセアは輪投げで何かを取ろうとしてたみたいだったのでコツを教えておいた。
「ありがとう、行ってみるね」
「ああ、がんばれよ・・・」
俺がぼそりと言った。まあ俺にとってはどうでもいいけど。
「ヒャッホー!俺様さいこ〜!」
頭上から声が聞こえてきた。誰かは言わずもがな。
どうでもいいけどレアバード乗り回しすぎて故障させるなよ。いつもどおり無視しとくか。
「ここはカジノか・・・ってリフィルさん、何その格好・・・」
カジノでリフィルを見て唖然とした。何故ならバニースタイルでリフィルがカジノで働いていたからだ。
「ええ、ちょっと従業員が足りなくなって急に・・・」
「なるほど、臨時の手伝いってことになったのか・・・、まあゼロスが来ないように何とかしておくな」
「ええ、ありがとう」
俺はそう言ってカジノから出た。そういえばそろそろ花火がやるな。リーガルの教えてくれたスポットに行くか。
「えっと、ここだな・・・」
見た所既にロイドとコレット、ジーニアスとプレセアが来ている。
しいなと鎌はまだ対決してるのか?ゼロスは上から声がしてるからいいとして。
「あれ?翔さん」
「ん?奈菜か」
「隣、いいですか?」
「ああ、構わないけど」
奈菜は俺の隣に座った。
「そういえば翔さんって、服変えてないですね」
「ああ、生憎浴衣はサイズが合わなかったからな」
因みに俺と鎌とリーガルとリフィル以外はみんな浴衣を着ている。
「綺麗ですね・・・」
「ああ、これを見てると世界の関係が嘘のように思えてくるな」
「そうですね。何でこんな世界を作ったんでしょうか?」
「そうだな・・・。でも今俺達に出来ることは精霊と契約することだけだ。また明日からがんばらないといけないな」
「はい、がんばりましょう」
こうして祭りの夜は更けていった。
特別編終了
あとがき
ついつい書いてみたくなりました「夏祭り」です。
因みに筆者自身射的は一番下の段のやつならほぼ取れます(何
というよりたこ焼きも僕自身経験があったりして・・・(ぁ