86話

「な、何だ!」

広間に出た時突然鐘が鳴り響いた。そして天使達が降りてきた。

「相手をしていてはキリがない!皆、奥の通路まで走れ!」

リーガルがそう言い、みんなが奥の通路まで走った。
そしてみんなが奥の通路に入るとリーガルは蹴りで柱を壊し、奥の通路への道を崩した。

「リーガルさん!」

プレセアが驚いて振り返った。俺達も振り返る。

「ロイド!翔!ここは引き受けた。早く行け!」

リーガルの声が聞こえた。

「何言ってるんだよ!そんなこと出来るわけないだろ!」

ロイドがリーガルに向かって言う。

「分かっているはずだ!今は一刻を争う時だ。コレットを救えるのはお前しかいない!」

「分かってるよ!でも仲間を犠牲にするなんて俺には出来ない!」

そこに俺が口を挟んだ。

「リーガル、お前は死ぬ気じゃないんだろ」

「そうだ」

リーガルが答える。

「なるほどな・・・ロイド、聞いただろ。リーガルは死ぬ気じゃない、だから俺達を先に送ったんだ。
 だから俺達の成すべきことは1つだ」

「コレットを救出する・・・か」

「そうだ」

俺はそう言いながら頷いた。

「ロイド、コレットを守ってやってくれ」

「ああ、分かった。リーガル、死ぬなよ。あんたと同じ苦しみを背負うのは俺はいやだからな・・・」

ロイドがそう言いながら転送装置に乗った。俺達も乗って作動させる。

 

次の所に向かう螺旋階段を下りながら進む、その間俺達は一言も発しなかった。俺は先が知ってるけど・・・。
そして次の階層への転送装置と・・・大樹の名残がいた。

「しいな、頼むぜ」

「ああ、任せといて」

そしてしいなは精霊を呼び出し始めた。


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