83話

「えっと、つまり。シリカは奈菜の友達だって言うのか?」

「ええ、あの時見つめられた時に確信しました。あの子は私の友達の楓ちゃんです」

奈菜が言った。

「だから、次あった時に説得するっていうのか?」

「はい」

奈菜は強くうなずいた。それじゃあ俺も覚悟を決めるか。

「分かった。それじゃあ説得する時には俺がお前を守ろう。それでいいな」

「はい」

とその時ドアの外から声がした。

「おーい翔君」

「おっと、ゼロスか、それじゃあこの話はこれでいいか」

「はい、ありがとうございます」

「気にするな、それじゃあな」

俺はそう言ってドアを開けた。

「で、話ってのは何だ?」

「ああ、そのことはちょっと鎌君も呼んで外に来てくれるかな?」

「いいけど、どうしてだ?」

「お前達2人を呼んでる奴がいるんだよ、じゃあな」

ゼロスはそう言って去っていった。

 

「クラトスか、なるほどね・・・俺と鎌を呼んだのはお前か」

「そうだ」

クラトスが言った。

「それで、何の用だ?」

俺がクラトスに聞いた。

「ああ、それは・・・」

 

「かなりハードな計画だな・・・」

ゼロスが呟いた。確かに・・・。

「だけどこれしか世界を統合する術がないんだろ、やるしかない」

俺がそう言った。

「ですね、がんばりましょう」

鎌がそう言って去っていった。

 

「アルテスタの調子はどうだ?」

俺がしいなに聞いた。

「ああ、大丈夫サ」

「そうか、ならこれが最終決戦になるのかも知れないな。みんな、覚悟はいいな?」

「もちろん出来てますよ、当然死ぬ気なんてないですが」

鎌が微笑みながら言った。

「よし、みんな、行くぞ!」

俺が強くそう言った。

 

「ゼロス・・・鎌、計画通りに頼むぞ」

レアバードで救いの塔に向かう途中に俺が2人に聞いた、他の人に聞こえない声で。

「大丈夫ですよ」

「俺様もな」

2人は静かに答えた。


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