78話
「ふむ、そう言う事か・・・」
タイガが言った。あの後ジルコンを入手した俺達はミズホの里にいる。一騎打ちのためだ。
「勝負の行方は俺が見る、それでいいな?」
俺がタイガに聞いた。
「そうか、既にくちなわは評決の島にいると聞いている」
「分かった。しいな、準備はいいか?」
俺が立ち上がってしいなに聞いた。
「ああ、行こう」
しいなも立ち上がって答えた。
「来たか・・・」
待っていたくちなわが俺達を見て行った。
「勝負の行方は俺が見守る。2人とも、準備はいいな」
俺が2人に聞く、2人はうなずいた。
「それじゃあ・・・開始!」
俺がそう言った時しいなの護符とくちなわの短刀が交差する。
「なるほど、そういうことか」
俺の話を聞いたリーガルがうなずいた。結局あの戦いは寸での所でしいなが勝利し、俺のお守りは返してもらった。
その時くちなわが自害しようとしたがそこは俺が止めた。
「これでくちなわのことも終わったな」
「ああ、時間がかかったけど合流しないとね。何処で合流するんだい?」
「えっと、メルトキオのゼロスの家だったかな?とりあえず向かおうか」
俺がそう言ってレアバードを取り出した。
「よ、お疲れさん」
俺達が戻ると既にロイド達はいた。
「そっちも入手できたみたいだな。後はマナの欠片か・・・」
「やっぱりデリス・カーラーンにしかないみたいですね。
虎穴に入らずんば虎児を得ず、危険ですがデリス・カーラーンに向かいましょう」
鎌の意見に反対は入らず。しかしゼロスが口を挟んだ。
「だけどデリス・カーラーンに行くには救いの塔に入る必要があるだろ。でもって救いの塔に入るにはクルシスの輝石がいる。
だからクルシスの輝石を取りに行かないといけないからちょっと寄り道させてもらうぜ」
「あれ?お前がつけてる奴はクルシスの輝石じゃないのか?」
ロイドがゼロスに聞いた。
「ああ、これは単なるエクスフィア、クルシスの輝石は妹に預けてあるんだ」
「そうか、お前に妹がいる云々は置いといてどこに向かうんだ?」
「トイズバレー鉱山の近くにある修道院、そこに妹がいるからな」
「分かった。すぐに向かおう」
ロイドがそう言ってレアバードを出した。