70話

「な、何だあれは・・・」

俺達が見たのは大樹が荒れ狂い、暴走している所だった。

「とにかく一度塔から出よう、ここにいるのは得策じゃない」

俺そう言い、塔から降りていった。みんなそれに続く。

 

「どうしてこんなことになってるんだ・・・」

「おそらく、楔が抜けたせいでああなってるんだろう」

ジーニアスの問いに俺が答えた。

「このままだとシルヴァラントは大樹の暴走に呑み込まれ、消滅する。
 シルヴァラントが消滅すれば隣り合う世界のテセアラも消滅する。つまり・・・」

「みんな、死ぬんですね・・・」

ユアンの言葉をプレセアが引き継いだ。

「あの歪んだ大樹と、デリス・カーラーンに住む天使以外はな」

クラトスが言った。

「あの大樹はシルヴァラント側で暴走してるんだよな?」

俺がクラトスに聞いた。

「ああ、その通りだ」

「なるほど、少し賭けになるがこの方法しか手段はないだろうな」

「どんな手段だ?」

ロイドが俺に聞いた。

「相反するマナを魔道砲に込めてあの大樹に向かって撃つ、それしか方法は無いだろうな」

俺の考えを聞いたクラトスはユアンに言った。

「ユアン、これからお前のすることは見なかったことにする。今すぐ魔道砲の準備に取りかかれ」

とその時レネゲートの1人がこっちに来た。

「無理です、イセリア牧場に潜入していた同士がフォシテスによって処刑されました」

「つまり、誰かが潜入して切り替えを行う必要があるのだな、私が行こう」

クラトスがそう言った。しかしロイドが呼び止めた。

「俺も行く、しいなはレネゲートと共に魔道砲に向かってくれ」

ロイドがそう言った。なるほどね・・・

「ショコラのことか?」

俺がロイドに聞いた。

「ああ、誤解を解かないといけないしな」

「そうだな、しいな、そっちは頼んだぞ」

「ああ、任せといて」

俺はしいなの返事を聞くとレアバードを取り出した。

「それじゃ、行ってくるぜ」


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