69話
「クラトス!またか、そこをどけ!」
ロイドがマナの守護塔の屋上に続く転送装置の前にいたクラトスを見つけ、叫んだ。
「そうはいかない。デリス・カーラーンのコアシステムが答えをはじき出した。
精霊の楔がすべて抜けると大いなる実りの守護が完全に失われてしまう!」
クラトスがそう言った時俺達の背後から声がした。
「それこそ我らの願うところだ!」
そう言って雷球を飛ばした。ユアンだ。
「ロイドよ、こいつの相手は私に任せろ!お前達は一刻も早く精霊と契約し、楔を抜け!」
「分かった!」
ロイドがそう言い転送装置に乗った。続いて俺達も乗り、装置を作動させた。
「しいな、頼むぜ」
「ああ!」
しいなはそう言って祭壇の前に立った。ルナが現れる。
「我はしいな、ミトスとの契約を破棄し、新たな契約を交わすことを望む!」
「・・・アスカは?」
ルナが聞く。
「来るサ、約束したからね」
そう言った時、アスカが現れた。
「分かりました。それなら力を試させてもらいます」
ルナがそう言って戦闘が始まった。
「エルヴンボウ、どれほどの力なのか・・・」
俺がそう言ってエルヴンボウを取り出し
「試させて貰う!疾風!」
矢を5本取り出し、放った。その威力がケタ違いだ。
「なるほど、さすがエルフの作った弓だ。下手に扱うと暴発しかねないな・・・」
俺はそう言って弓をしまい、槍を取り出した。
「レイ!」
ルナの術が発動した。幸い俺はアスカと対峙していたので範囲に入らなかったが。アスカはアスカで独特の攻撃で俺達を攻撃してきた。
因みにアスカと戦っているのは俺と鎌、ゼロス、奈菜、コレットだ。
「行きますよ、烈風刃!」
「俺様も続くぜ、エアスラスト!」
鎌とゼロスが攻撃した、そこに
「御許に仕えることを許したまえ、響け、壮麗たる歌声よ!ホーリーソング!」
コレットのが天使術でフォローした。
「行きます、スパイラルフレア!」
奈菜の術が炸裂した。そして俺はその隙を見逃さず弓を即座に取り出し
「行くぜ、奥義!水竜!」
奥義が決まってアスカを倒した。どうやらルナも倒したみたいだな。
「誓いを立てましょう」
ルナがしいなに言った。
「大いなる実りの発芽と、2つの世界の真の再生を願う」
ルナとアスカの姿が消え、指輪が降りてきた。契約成功だ。と、同時に地震が起きた。だが、以前の比ではない。