56話

「あそこだ!行くぞ!」

俺が叫び、全員が竜の巣に降り立った。

「みんな!来ないで、罠だよ!」

コレットがみんなの姿を確認して、警告するが、遅かった。しまった、ここのこと忘れてた。

「ちっ、コレットのマナが逆流してくるんだな。仕方ない」

俺はそう言って手に力を込めた。フルパワーでやるとコレットを巻き込みかねない。
そういう訳で今回は力を球型にしてあの壁にぶつけるしかない。

「いっけぇぇ!」

力が当るが、弱くしすぎたせいか、壊れなかった。しかしかなりもろくなっている。
そこにプレセアが斧を振り下ろし、壁をぶっ壊した。

「よし、逃げるぞ!」

「無理です・・・」

ロイドが叫んだ言葉をプレセアが否定する。何故ならその先に飛竜とロディルがいたからだ。

「まずいな、今からレアバードに乗っても追いつかれる。こうなったら倒すしかない!」

俺はそう言って弓を構え、飛竜の翼を打ち抜いた。
翼を失い飛べなくなった飛竜はすべて落下していった・・・ロディルが乗った飛竜さえも・・・。

「「「あ・・・」」」

多分全員がそう言っただろうな・・・。

「とりあえず、急いで脱出しよう。ここにいても得策じゃない」

俺がそう言ってレアバードに乗り込んで脱出していった。

「なあ、鎌、あれでよかったのかな?」

「僕も分かりませんね・・・とりあえずよしとしておきましょうか」

「だな・・・」

俺はかなり悩んだが無視することにした。

 

「さて、これからどうするか」

手近な所に降りて俺が言った。

「決まってる。すべての精霊と契約して、世界を2つに切り離す!」

ロイドが強く言った。

「それならこの近くに地の神殿があったはずサ、まずはそこを目指そう」

しいながそう言った。

「だけど今日はもう遅い、ここで野宿だ」

俺がそう言って準備を始めた。そして俺が料理の材料を見て呟いた。

「確かカレーを作るからな・・・今日はジャガイモを使わないで料理するかな、それ以外は余裕ありだな・・・」

「翔く〜ん、手伝おうか」

邪魔な奴が来たな・・・。

「別にいい・・・、そんな暇あるなら俺達のことレネゲートにでも報告してろ」

「うっ・・・何言ってるの翔君、訳分からないこと言ってんじゃないよ」

「ふーん、別にいいけど。とりあえず完成した。みんなに持っていってくれ」

「へいへ〜い」

ゼロスはそのまま料理を持っていった。俺の質問にはとぼけたけどほおっておくか。


Back



SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送