51話
「リーガル、浮かない顔だな」
エレカーでオゼットに戻る途中に俺がリーガルに言った。
「翔か・・・」
「やっぱりさっきの奴らか?」
先ほど鉱山から出る前にどうやら因縁の相手にあったらしい、そいつらが逃げたためあの時は相手にしなかったが。
「ああ、私の因縁の相手だ」
「なるほど、いずれ倒すべき相手だろうな」
「そうだ。ところで聞きたいが?」
リーガルが俺に聞いてきた。
「何だ?」
「そなたの格闘術だが、誰に教わったのだ?」
「ああ、鉱山に行く途中に言ったが俺は異世界の人物だ」
「つまり、その異世界に師匠がいるのか?」
「いや、俺はここや俺の世界と違う異世界に1回行った。そこで習ったんだ」
「そうか・・・。所で提案があるのだが?」
提案、そうか。早朝練習だな。
「早朝練習をしないか?」
「いいぜ、俺も槍ばっかり使ってるから格闘技をおろそかにしないためにも重要だしな」
早朝練習か、夜遅くまでたまに読書してるからそれを控えておくか。
「教皇騎士団か、いい加減うっとおしいな」
オゼットに来ていた教皇騎士団を切り捨て、ロイドが言った。
「ごめんね、私のせいで・・・」
「気にするな、そもそもコレットだけのせいじゃないからな」
コレットが謝るが俺がそう言っておいた。そもそも俺ら全員が教皇に狙われてるわけだし。とその時突然コレットが膝をついた。
「い、痛い・・・くぅ!うああっ!」
「どうしたんだ!」
コレットが苦しそうにしていた。俺達が駆け寄ると意外な声が聞こえた。
「どいてください・・・」
プレセアが言った。俺達はとりあえず言われた通りにどいた。するとプレセアは斧を振り回した。俺達はすんでの所で避けた。
そしてコレットに当て身をし、気絶させた。
「何するんだプレセア!」
ロイドが叫ぶがプレセアは答えない、そしてプレセアのそばに飛竜が着地した。
「よくやりました。プレセア」
飛竜に乗っていた男が答えた。
「我が名はロディル!ディザイアン五聖刃随一の知恵者よ!ふぉっふぉっふぉ、再生の神子は頂いていきますぞ!」
そう言って飛竜に乗って去っていった。コレットを連れ去って。プレセアはしいながコリンを召喚して気絶させたが。