45話

「どうしたんだよ?いったい」

ゼロスが俺達に聞いてきた。

「ああ、ちょうどいい、お前にも言っておくか。俺と鎌はシルヴァラントともテセアラとも違う世界の住人だ」

「何冗談を・・・ってマジか?」

俺の説明を笑い飛ばそうとしたゼロスだったが俺達の真剣な表情を見て本当だということを悟ったみたいだ。

「それでお前らが異世界の住人だとしてあの子とどういう関係があるんだ?」

「ええ、服を見て分かりました。彼女も僕達と同じ異世界の住人です」

「マジかよ・・・どおりで変わった服装だと思ったぜ」

どうやらゼロスも少し違う所があるのを察してたみたいだな。

「でもよ。あの子ずっと目を覚まさないんだけどよ、どうするんだ?」

「ああ、それなら俺に任せとけ。リフィルさん、ユニコーン・ホーンはどこにあるんだ?」

「ええ、道具袋の中よ」

俺はリフィルから聞いてユニコーン・ホーンを使い、少女のそばに行った。

「万物の力よ、歪められし理を無に帰せ!キュアレイズ!」

以前とは違いユニコーン・ホーンの力でより強化されている。そのかいあってか少女は目を覚ました。

「あれ?ここは・・・」

少女は起きるなりそう言った。

「ゼロス、ちょっと席外してもらえますか?」

「いいけど・・・何でだ?」

「同じ世界同士の会話ってことですよ」

鎌の説明を受け、ゼロスは退室した。俺は戸惑っている少女に話しかけた。

「お前の名前を教えてくれるか?」

「え?私。私の名前は奈菜、澤咲 奈菜です」

「奈菜か、俺は日向翔、あいつが大城鎌」

俺が鎌の分もあわせて自己紹介した。

「あの?すいません。ここはどこですか?」

奈菜が聞いてきた。そりゃそうだな。

「ああ、ここはTOS、ゲームの世界だ」

「え!TOS」

この驚きようは・・・多分俺達と同じだな、俺はもう少し突っ込んで聞いてみた。

「1つ聞くが・・・ここに迷い込む前に、TOSをやってたか?」

「ええ、そうですけど・・・」

「なるほど、僕達と同じですね。僕や翔もTOSをしてたらテレビ画面が光ってこの世界に迷い込んだのです」

「どうすれば元の世界に戻れるのですか?」

「多分最後まで行く必要がある。ちなみにTOSやってたならどこまで行ってるんだ?」

「えっと・・・シルヴァラントからテセアラに向かう所です」

なるほどな・・・、つまりこれから起こることは何も知らないってことか。

「どうする?俺達はと一緒に行くか?」

「はい、よろしくお願いします。翔さん、鎌さん」

こうしてまた1人現実組が合流した。


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