44話

「エレカー?何だそりゃ」

精霊研究所でロイドが研究者に聞いた。

「エレカー、正式名称エレメンタルカーゴ。主に運搬業に使われる」

「おいおい、俺達に宅急便でもやれっていうのか?」

プレセアが説明し、ゼロスが研究者に言った。

「いや、エレカーは精霊の力を使っている。だからウンディーネの力を使えば水の上で走らせることが可能だ」

「なるほど、それはいつ用意できますか?」

研究者の説明に納得し、鎌が聞いた。

「ああ、その改造エレカーなら明日には用意できる」

「明日か、今日はここで休むことになるな・・・宿屋は使えないだろうし・・・」

俺が考えているとゼロスが口出しした。

「それなら俺様の家に来いよ。俺様の家なら教皇騎士団といえども太刀打ち出来ないだろ〜」

「ええ、それがいいわね」

「ですね」

パーティ内の2大頭脳のリフィルと鎌が納得したため俺達はゼロスの家に止まることにした。

 

「それじゃあ適当くつろいでいいからよ」

ゼロスがそう言ったので俺は2階の部屋で本を読ませてもらおうとしたが何故か鍵がかかっていた。

「ゼロス、何でここ鍵かかってるんだ?」

「ああ、そこはな・・・幽霊が出るんだ・・・」

明らかに嘘をついてるな・・・。

「嘘つけ、あけるぞ」

「どうやってあけるんだよ、鍵はセバスチャンが持ってるんだぜ」

「こうやって・・・な」

俺は力を使ってあっさり鍵をぶっ壊した。

「ちょ、待てって」

ゼロスは無視して扉を開けると1人の少女がいた。

「ん?ゼロス、あれ誰だ?」

「仕方ねぇな・・・。2ヶ月ほど前だったかな?あの子が突然現れたんだよ。
 それで目を覚まさないから仕方ないんで俺が保護してるんだ」

「なるほどね・・・」

俺はその説明を受け、考え込んでいたが少女の服を見て確信した。

「おい!鎌、ちょっと来い!」

「どうしたんですか?」

「あれを見ろ」

俺が鎌にその少女を見るよう指示をした。

「なるほど・・・分かりました」


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