41話
「コレット!元に戻ったのか!」
喜びを含んだロイドの声が聞こえた。
「あれ?みんな、どうしてそんなところにはいってるの?」
コレットはみんなに聞いた。あのな・・・。
「馬鹿な!そんな子供だましの要の紋でクルシスの輝石が抑えられるはずがない、さあ!来るのじゃ!」
プロネーマが再びコレットに近づこうとする所を俺と鎌が割って入った。
が、コレットはとっさのことでバランスを崩し、尻餅をついて。近くにあった機械をぶっ壊した。
そしてロイド達を囲んでいた壁が消えた。
「どうしよう、壊しちゃった〜!」
「やるなあ、コレットちゃん。俺様惚れちゃいそ〜」
「それでこそコレットだね」
「相変わらずねぇ」
「悪夢がよみがえるよ・・・」
上からコレット、ゼロス、ジーニアス、リフィル、しいなの順だ。しいなは多分オサ山道のことを思い出したな。
「形勢逆転って所ですね」
鎌が剣を取り出しそう言った。
「くっ、許せぬ!」
そう言ってプロネーマが向かってきた。
「仕方ない、一気に終わらせる!行くぜ!」
俺は槍を抜いて精神集中を始めた。あの技までは行かないがこれでケリをつける。
「終わりだ・・・オーバーリミット!」
「がはぁ!」
俺の技をまともに受けたプロネーマは思いっきり吹き飛び、岩に叩きつけられた。
「ユアン!ここでお前ともケリをつける!」
ロイドは剣の切っ先をユアンに向けて言った。そこに1つの影か割って入る。クラトスだ。
「ユアン、引け、ユグドラシル様が呼んでいる」
「神子を連れ戻しに来たのか?」
「いや、伝言を伝えただけだ。神子は一時捨て置く、例の疾患だ」
「そうか・・・ロイド!勝負は一時預けたぞ」
ユアンとクラトスはそういい、プロネーマと共に去っていった。