36話
「しかし凄い力だな・・・俺達4人がかりで持つあの大木を1人で持つとは・・・」
ちなみに4人とは俺と鎌、ロイド、ジーニアスのことだ。まあ俺は力そう強くない方なんだけど。
「これが城の中か、プレセア。神木はどこにおいておけばいいんだ?」
「ここ・・・」
ロイドの問いにプレセアは静かに返す。今はエクスフィアに寄生されてるからな。
「とりあえずプレセアにも同行してもらいましょう。僕達はプレセアと同じきこりと言うことになっていますからね」
「と言うわけだけど、いいか?」
鎌の説明を受け、ロイドが尋ねる。
「ええ・・・」
「それじゃ、決まりだな。こういう所は大抵上の部屋が王の自室だな」
俺がそう言って前を歩いていった。ちなみに大抵上の部屋が王の自室と言うのは俺が前行ってた異世界がそうだったからだ。
「ここが王の自室だな。ちょうど今警備してる兵もいないしちょうどいいな」
俺がそう言って中に入っていった。
「あれ?お前ら」
中にいたゼロスが俺達を見て声をかけた。隣にいた司祭がゼロスに聞いた。
「神子、お知り合いですかな?」
「神子ぉ?お前が・・・」
ロイドが疑いながらゼロスに聞いた。
「いやー、教皇様、知り合いっつーか・・・何と言うか」
「俺達の仲間にナンパしてたんだよな」
俺がゼロスに言った。そしてさっさと用件を伝えようとした。
「俺達はシルヴァラントの人間です。しいなからの手紙を預かっています」
「衰退世界の人間だと!」
「衰退衰退って・・・やめてくれませんかね?」
教皇が叫んだ内容に少しイラついてるのか鎌が教皇に言った。まあ俺も確かに同意だな。
「しいな?お前らあいつとどういう関係だ?」
「俺達はシルヴァラントの神子とその護衛だ」
ロイドの説明を受け、ゼロスは目を細め
「なるほどね・・・」
そう言った。俺はその間に王にしいなからの手紙を渡した。王は手紙を読み
「なるほど、教皇よ、この者達を客室へ案内させよ」
「・・・分かりました」
そう指示した。俺達は素直に従って客室に案内された。