35話

「ここがメルトキオか・・・。でっけぇ町だな」

ロイドが呟いた。確かにシルヴァラントの町と比べるとでかいな・・・。

「あたしはここで一度別れさせてもらうよ。頭領に暗殺失敗の報告をする必要があるから」

そういえばそうだったな。

「それじゃあさよならじゃないな」

「ああ、後これを王様に渡せば話を聞いてくれるはずサ」

しいなはロイドに手紙を渡して俺達と別れた。そして俺達は城に向かって行った。

 

「おっと」

あ、ゼロスだ。そういえばこの時みんなよそ見しててコレットとぶつかるんだった。

「ああ、悪い。ちょっとよそ見してた」

俺がゼロスに謝罪しておいた。

「いや、気にするな。大丈夫だった〜、そこのクールな彼女〜」

軽薄、今の所それしかうかばないな・・・。ちなみにコレットは今天使化してるから返事はない。

「んまあああああ!ゼロス様が声をかけてくださったのに無視!」

「信じられない!このブス」

ゼロスのとりまく奴らが喋る・・・はっきり言ってやるか・・・。

「あなた達の方がブスに見えますけどね。あなた達の家には鏡がないのですか?」

鎌が俺のセリフ取っちまったな。まあいいけど。

「何ですって!」

「酷い侮辱だわ!」

「ま〜ま〜、落ち着けって」

怒るとりまきをゼロスがなだめる。そしてゼロスがコレットに声をかけようとしてた。

「ああ、ちょっと今コレットは・・・」

俺がゼロスに注意しようとした時、コレットはゼロスをぶん投げた。
とりまきの奴らから悲鳴が上がるが空中で軽く体勢を整え、あっさり着地した。

「あんたはいったい・・・」

ロイドがゼロスに問うがゼロスは無視してリフィルに話しかけた。

「ゴージャスで美しいあなた。お名前は?」

「おい、俺を無視するなよ」

ロイドが声をかけてもゼロスは反応しない。仕方ないので俺は

「ロイド、この女好きはリフィルさんに任せとけ」

そう囁いておいた。ちなみに色魔と言うセリフを使うべきだったがロイドが知らないのでやめておいた。
そうこうしているうちにゼロスととりまきの奴らは去っていった。

「あの男、エクスフィアを装備してたわね」

「だな、後とりまきの奴らのセリフから察するにゼロスって名前だな。さて、余計な時間を割いたから急いで王に会わないとな」

 

「王様は今病気のため謁見は出来ない」

「そこを何とか!」

「ならん、それならお前達も王様が快方に向かうよう教会で祈るといい」

「分かりました。ロイド、行きますよ」

生憎俺達は城には入れなかった。関係者とかじゃないからな。仕方ない、教会に行くか。


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