27話
「さて?どうする豚ども」
マグニスが俺達にそう言った瞬間暴風が吹き渡った。やばい・・・多分・・・。
「豚豚うるさいですね・・・このクズが」
やっぱり・・・鎌がキレてるよ・・・。ていうか味方もみんな引いてる・・・。
「クズはクズらしく死んでもらいましょうか、フィアフルストーム!」
げっ!フルパワーでぶちかましてるよ・・・。
「みんな、避難しろ。この状態の鎌は手がつけられない」
皆にそう言って俺も避難した。
「くそ・・・豚が!」
マグニスがそう言って鎌に突撃していった。しかし
「まだそんなこと言う口があるのですか、烈風刃!」
剣を振って刃を起こす。しかも刃がすべて口に命中してるよ・・・。普通はよりダメージを与えるために拡散させるのに・・・。
「楽には殺してあげませんよ・・・」
そう言ってマグニスに何度も剣を刺している・・・友人の俺が言うのもアレだけど・・・。あいつ相当サドなんじゃねぇのか・・・。
「さて、こんなものでいいでしょう。リフィルさん。爆破をお願いします」
「え、ええ・・・」
リフィルもたじろいでる・・・そりゃ普段は礼儀正しい鎌がキレたんじゃあな。
「さて、これでいいわ。10分後に爆発するようにセットしました」
「くっ・・・俺を殺さないのか・・・」
ん?マグニスにとどめさしてなかったのか。
「10分間じっくり苦しんで逝ってくださいね」
鎌・・・お前は敵に回したくねぇ・・・。
「まさか爆発させるとは・・・でもこれで人間牧場は壊れましたね」
牧場跡前でニールが言った。
「ああ、人間牧場にいた人のエクスフィアを抑える要の紋はイセリアのダイクって人に頼めばいい」
「重ね重ねすみません。世界再生をがんばってください。そしてこれはほんのお礼です」
俺がそう伝えておいてニールと別れた。ニールがくれたのはハコネシア峠を渡る通行章だ。
「それじゃあ遅くなりましたがハコネシア峠に行きましょうか。再生の書を見せてもらいましょう」
鎌はそう言って先に進んでいった。もうキレてなさそうだな。
「結局またたらい回しにされてるな・・・」
今回は珍しく俺がぼやいた。理由はハコネシア峠の収集家が再生の書を見せる変わりにスピリチュア像を持ってこいと言われたからだ。
「ここの救いの小屋にあるんだよね」
「そのようだな」
「速い所持って行こうぜ」
上からジーニアス、クラトス、ロイドの順だ。速く持って行きたいという点だけはロイドと同じだな。