25話

「ようやくしっぽを出したな」

俺は冷静に弓を構えながらそう言った。

「貴様らの始末は私がつけてやるよ。あのマグニスなんかにやらせないよ!」

「そう簡単にやらせるかよ!」

ロイドが切りかかろうとした時、敵の晶術が飛んできた。

「アシッドレイン!」

「くっ、何だ。体が重い・・・」

「身体能力を下げる術だわ!」

リフィルが皆に注意を促す。

「こんなので勝とうと思ったら大間違いサ!蛇拘符!」

術後の隙を狙い、しいなが攻撃した。さらに他の皆も続く

「ウィンドカッター!」

「瞬迅剣!」

「アクアエッジ!」

クラトスの晶術を受け、そこにロイドが攻撃し、さらにジーニアスも追撃した。

「みんな、下って!聖なる翼よ、ここに集いて神の御心を示さん!エンジェルフェザー!」

「そん、な・・・プロネーマ・・・様」

コレットが天使術で決めた。今回は出番が無かったな・・・。

「ただでは終わらせない・・・」

そう言ってキリアは牢の鍵を壊した。

「殺しあえ、人間ども・・・」

キリアはそう言い残した。しかし皆クララの方を見てキリアを見ていなかった。

「出来るか・・・。万物の力よ、歪められし理を無に帰せ!キュアレイズ!」

ボルトマンの術書を見て覚えた法術だ。だが・・・効果は前の時とほぼ変わらなかった。

「ダメか・・・やはりユニコーンの力が必要だ・・・」

俺はそうとしか言えなかった。そして他の皆もクララがどこかへ行くのを黙ってみてるしか出来なかった。

「キリアは・・・娘は無事か?」

ドアが最後の力を振り絞って答えた。それにロイドが答えた。

「本物の娘さんは無事らしいぜ。安心しな」

「そうか・・・どうか、ショコラを助けてやってくれ・・・お前達をおびき出すために利用された・・・哀れな娘を・・・」

ドアは懐からカードキーを取り出し、さらに話す。

「人間牧場の・・・裏口の鍵だ・・・番号は3341。ディザイアンは・・・正面に兵を集中させている」

そう言ってドアは息を引き取った。力及ばずだったか・・・。

「みんな、行こう。人間牧場を潰しに」

ロイドは皆にそう言った。

「ああ、こんなことは断ち切ってやるサ」

「これ以上エクスフィアにされる人を減らさないとな」

しいなや俺の考えることも同じだ。今の目標はただ1つ。パルマコスタの人間牧場を潰す。


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