20話

「コレットのこともあるし、速攻で決めるぞ!裂空斬!」

ロイド紅風に向かって技を繰り出した。

「フォローするぜ、サンダーフレア!」

ロイドが斬りつけた紅風に追撃の晶術を受け。あっという間に瀕死に追い込まれた。

「僕達も行くよ、イラプション!」

「断空剣!」

ジーニアスの晶術で隙だらけになった所を鎌が技を決め、あっさり倒した。

「何!」

「後はあなた1人よ、無茶ではなくて?」

「くっ、どうして勝てない・・・」

しいなが悔しそうに呟くとジーニアスが得意げに

「簡単さ、正義と愛は必ず勝つ!」

「あのなー、こんな時にアホみたいなドワーフの誓いを引っ張り出すなよ」

ロイドが呆れながらそう言った。

「何が正義だ・・・」

しいなが声を押し殺しながら言った。

「お前らが正義だと言うなら・・・あたし達だって正義だ!」

「お前も一緒になって正義正義って言うなよ。バカバカしくて戦う気も失せるよ」

同感。ロイドが剣を収めたと共に俺も弓をしまった。

「お前に何が分かる!お前達が世界を再生するとき、あたしの国は滅びるんだ!」

「何言ってるんだよ?コレットが世界を再生したらみんな助かるんだぜ」

「助かるよ、この世界はね」

しいなはそれを言うと去っていった。シルヴァラントとテセアラ・・・搾取しあう2つの世界か・・・。

「何言ってるんだあいつ・・・」

「どうでもいいけど、外に出て野営の準備をするぞ」

俺はロイドにそう言って外に出た。

 

「翔、交代の時間ですよ」

鎌が呼んだ。クラトスが寝ずの番をしてくれているが俺達も一応番をしていた。

「ああ、この本に書かれていることを見てたらもうそんな時間か」

因みに俺はボルトマンの術書を見ていた。この本に書かれていることのお陰で何とか前より強力な法術が使えそうだ。

 

「な、何だこれは・・・」

翌日俺達はルインに向かった。しかしそこで見たものは瓦礫の山となったルインだった。


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