17話
「祭司長は今アスカードに出かけています」
ルインの次はアスカードか・・・何だかたらい回しにされている気がするな。
「次はアスカードか、めんどくせぇな・・・」
ロイドお得意のぼやきだ。いい加減卒業してくれよ。
「ピエトロを救うと約束したでしょう。早く行きましょう」
そしてロイドに冷たく突っ込む鎌、もはや恒例の光景だな・・・。そして敵が出てくるが。
「吹っ飛べ!獅子戦吼!」
憂さ晴らしのごとく吹っ飛ばされた・・・そんな奴で憂さ晴らしするなよ。
それでも途中救いの小屋で休みながらようやくアスカードについた。
「ようやく着いたぜ・・・」
「とりあえずあの人に聞いてみるか?」
ロイドのぼやきは軽く無視して俺は祭司らしき人がいたのでその人に尋ねた。
「すいません、ピッカリング祭司長はどこにいますか?」
鎌が聞いた。ちなみにピッカリングと言うのはルインの祭司長の名前だ。
「ピッカリング祭司長なら今朝パラグラフ王朝に向かいました」
「分かりました。ありがとうございます」
またたらい回しか・・・そう思っているとリフィルがいつの間にかどこかに行っていた。
ジーニアスが慌てて追っているから場所自体は分かるが・・・。とりあえずその場所に向かった。
「すばらしい!」
リフィル遺跡モード発動・・・。この時は無視するに限るな。
ちょうどロイドがリフィルにこの遺跡の歴史について聞いてるしな。確か後ろに・・・いた。
「この遺跡を爆破するって・・・」
「それならアイーシャが生贄になってもいいのか?」
確かハーレイと・・・まあいいか
「何をしてるんだ?」
「誰だ!」
2人に声をかけて出て行くと2人はびくっとしていた。
「今お前達爆破するとか言ってただろ。おーい、リフィルさんよ。こいつらがこの遺跡を爆破しようとしてるぞ!」
「何!」
リフィルが凄い勢いで飛んできた。マッハ1くらいの速度出てたな・・・。
「お前達、この遺跡を破壊するとは。それでも人間か!」
リフィルの蹴り炸裂。旅で足腰が強くなってるだろうから相当痛いだろうな・・・。
「俺はハーフエルフだ!」
「そんなのどうでもいい!」
口は災いの元、それだけしか言えないな。
「良いか、この遺跡は・・・」
あ・・・
「リフィルさん、今爆弾のスイッチが入った・・・」
「質問は後だ!・・・何!」
しかたないな・・・
「退いて、俺が解除する」
「無理だ!それは解除・・・」
そんなこと言ってる間に解除した。
「解除できたけど?何?」
「結局あそこは外れだったな」
「次の封印の手がかりになるものに加えて祭司長の居場所も分かりましたし。収穫は十分ですよ」
あの後遺跡の封印されし魔物を倒して、パラグラフ王朝の石版を入手した。
まあ町の人たちからは感謝されてたし。まあいいだろ。そう思いながらパラグラフ王朝へ向かっていた。