16話

「これから2つのルートがあります」

山道を抜けた後鎌が皆に言った。ああ、北上して行くか船に乗るかだな。

「1つはここから北上してパルマコスタを目指すルート、もう1つは近くの港町で船を貸してもらうルートです。
 後者の方が時間的には速いですが船を出してもらえない可能性があります」

「俺からすれば確実性がある北上だな」

「私も北上ね」

「でも近いなら船に乗った方がいいんじゃないのか?」

「それに北には強い魔物がいるって聞いたよ」

俺とリフィルは北上派、ロイドとジーニアスは船派、コレットやクラトスはどっちでもいいらしいから省略した。

「僕としては・・・北ですね」

鎌の意見、決まったな。

そう言う訳で北ルートに行くことにした。余談だが俺は北ルートのストーリーで進めたのでこっちの話は大抵知っている。

 

「私たちの武器は愛と」

「勇気と」

「き、希望・・・」

クラトス照れてるな・・・因みに今はハイマに向かっている。その途中で戦っている途中だ。

「多すぎるぜ!」

「切り裂け!エアスラスト!」

「サンダーフレア!」

数で攻めてきた敵をジーニアスと俺の晶術で撃退した。ジーニアスも鎌に魔術を習ってたみたいで上達してきているみたいだな。

「ここがハイマですね。一度休憩しましょうか」

 

「これが呪い・・・酷いな」

ハイマの入り口でソフィアという人からピエトロを助けてくれと言われたが。呪いか。

「ちょっといいか?」

「ええ、何をするつもり」

「俺の法術を一度試してみるだけだ」

俺が前の異世界で一度だけ使ったやつだ。基本はフェアリーヒールだけで十分だからな。

「万物の力よ、すべてを元に戻せ!キュアオール!」

俺が法術を使うとピエトロは元に戻った、しかしまたすぐに呪いを受けた。

「すまない、まだまだ力が足りないみたいだ。やはりボルトマンの術書を探す必要があるな」

俺はそう結論付けた。

「ボルトマンの術書はマナの守護塔にあると聞きます。そこの鍵は今ルインの祭司長が持っていると聞きます」

「そうか、すまない」

俺はそう言って外に出て行った。

「マナの守護塔か・・・そこも封印のような気がするな」

「今は憶測しててもしかたがない、ルインに行くぞ」

クラトスに言われ、ロイドは考えるのをやめてルインに向かっていった。


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