15話

俺達が下に降りたときしいなは大きな骨の敵と戦っていた。

「あれは何だ?俺はフラグ立ててないから戦ってない奴だ」

「あれはソードダンサー、魔界の実力者です」

俺はこっそり鎌に聞いた。

「さて、行きましょうか。苦戦しているみたいですし」

「ああ」

そして俺と鎌は一斉に晶術を使った。

「サンダーフレア!」

「エアスラスト!」

「何だ!」

突然のことにしいなが驚いて回りを見た。そして俺達を見つけると声をかけた。

「あんたら、神子と一緒にいた奴じゃないのかい?」

「それよりもこの敵を倒す方が先ですよ」

「一時休戦ってわけだ。行くぞ!」

そう言って俺は矢を5本取り出した。

「行くぜ!疾風!」

5本の矢を同時に放った。その矢は各々の軌道を描き、すべて命中した。

「僕も行きますね。烈風刃」

鎌が剣を振ると一気に刃がソードダンサーに向かっていった。

「あたしも行くよ!炸力符!」

しいなの御符が球形になり、それが弾け、ソードダンサーは吹っ飛んだ。

「手ごたえないねぇ〜」

しいなはそう言うが俺があっさりと切り捨てた。

「いや、まだまだだな」

そう言うとソードダンサーは再び立ち上がってこっちに猛攻を仕掛け来た。

「どうするってんだい!」

しいなは相当慌てている。確かに敵の連携攻撃でこっちの攻撃する隙がなくなっているから焦るな。

「しかたない、あれを使うか・・・」

「あれ?」

しいなが聞く、しかし俺は簡単に返しただけだった。

「ああ、鎌。ちょっとだけ耐えてくれ」

「かまいませんよ」

俺はそれを聞くと一気に精神集中した。そして今まで使ってない木で出来た矢を取り出した。

「限界を・・・超えろ、リミット・ブレイカー!」

俺が放った矢は白き弾丸となり、ソードダンサーをぶち抜いた。

「俺に本気を出させるな・・・」

俺がそう言うとソードダンサーは消えてなくなった。

「な、何だあれは・・・」

しいなが俺に聞いていた。まあ当然だろうな。

「これは俺の秘められし力と言ったら信じるか?」

「信じないわけにはいかないよ・・・」

しいなは少し後ずさりながらそう言った。

「さて、どうしますか?今は一時休戦をしてるのでどうしようと貴女の勝手ですよ」

「あんな力を見せられてあんたらと戦うことなんて出来ないよ」

そう言ってしいなは去っていった。

「さてと、俺達も合流するか」

俺も坑道を歩いていった。


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