14話
「コレット!大丈夫か?」
外に出たとたんコレットの容態が悪くなった。レミエルの言っていた天使への変化と言うやつだな。
「しかたない、今日はここで野宿だ」
クラトスはそう言い、薪を探しに行った。
「食材は何が残ってるんだ?」
俺がロイドに聞いた。
「えっと、この中に入ってる、料理できるのか?」
「ああ、料理は得意だ。任せとけ。」
「それなら頼んだ」
俺はロイドに渡された袋の中身を見た。
(これなら・・・あれが作れるな)
「よし、出来たぞ」
料理が出来たので皆を呼んだ。俺が作ったのはクリームシチューだ、ちょうど食材もそろってたからな。
「翔って料理がうまいな」
「やはりさすがですね」
「ふむ・・・」
「僕よりも美味しいかもしれない・・・」
上からロイド、鎌、クラトス、ジーニアスの順だ。俺は単に趣味で5年ほど前からよく料理してただけなんだけどな。
「ここがオサ山道か・・・かなり高いな」
ロイドが見上げながら呟いた。結局あれからトリエットに寄らないで強行軍でここまで来たからな。
「さて、行きましょうか。速く行かないとまた野宿ですよ」
そう言って鎌はさっさと先に進んでいった。そして少し進むと突然前に奇妙な服装をした女性、しいなだったな。がいた。
「神子は誰だい?」
「私です〜」
「神子の命、貰い受ける!」
そう言ってしいながコレットに向かって走ってきたが、
「「「あ・・・」」」
「え・・・」
コレットが転んだ拍子に近くにあったレバーを引き、偶然そこの開閉床にいたしいなはあっさりと落ちていった。
「ああ〜、どうしよう」
コレットは心配するがリフィルは
「どうせあなたの命を狙ってたのだから。いいのではなくて?」
「でも・・・」
コレットはまだ心配している。しかたないな・・・
「鎌、行くぞ」
「分かりました」
俺は鎌と軽く話すと
「それじゃあ俺と鎌で見てくるな」
そう言って開閉床から降りていった。