12話

「みんな、大丈夫?」

「ああ、まずは敵を蹴散らすぞ!」

俺はそう言って弓を構えて射程距離にいた1人に狙いをつけて矢を放った。

「行くぜ!瞬迅剣!」

俺が矢を当てた奴にすかさずロイドが技を出した。この一撃を受けた奴は一気に吹っ飛んで動かなくなった。気絶したのか?

「僕も行きますか、スラストファング!」

「レイトラスト!」

鎌とコレットの連携でもう1人倒した。後はボータだけだな。
そこにロイドとクラトスが一気に切りかかろうとしたときボータが晶術を使った。

「ロックブレイク!」

「うわ!しまった」

「粋護陣!」

ロイドは岩に吹っ飛ばされたが、クラトスは防護技を使って防いだ、それでもスキが出来た所にボータに切り込まれた。
しかしそこにジーニアスの晶術が飛んできた。

「ライドニング!」

「くっ!」

慌ててボータは飛びずさった。そこにクラトスが突撃し、

「風迅剣」

ロイドが先ほど出した技と似たような技だがそこからさらに

「魔神剣・双牙!」

聖堂で出した技を連携で出した。そしてその攻撃を受けたボータの剣が折れた。

「やはり貴様に対して私1人では荷が重すぎたか」

そう言ってボータは逃げていった。ロイドは慌てて追おうとしたが俺が制した。

「何で逃がすんだよ!」

「お前が無理しすぎるからだ。それにまださっきの傷があるだろう」

「そしてお前のためにわざわざ神子は負わなくていい危険を負ったのだぞ」

俺とクラトスに言われてロイドは言葉が出ないようだった。とりあえず傷は回復してやるか。

「フェアリーヒール!」

一応俺の使える法術だ、ジーニアス曰くリフィルの法術よりも強力らしい。

「サンキュー、とりあえずはここから脱出だな」

「とりあえず一度トリエットに戻ろう」

そう言ってクラトスはさっさと部屋を出て行った。俺達も戻るかな。

 

「あぢぃ・・・」

またロイドがばててるな。まあここは暑いしな。
因みに今はトリエットで休んだ後火の封印がある旧トリエット跡に来ている。ここは溶岩があるせいでかなり暑い。

「騒ぐ方がどんどん暑くなりますよ」

相変わらず冷たく言い放つ鎌、確かにその通りだし戦闘に集中してれば忘れるからな。

「また来たよ〜」

どうやらまた敵が来たみたいだな。速攻でカタをつけてやるか。

「サンダーフレア!」

まずは俺が使える唯一の攻撃晶術で攻撃。そこにロイドの攻撃が来てすぐに終わった。そこにリフィルの声が飛んできた。

「ロイド、今の敵の弱点を述べなさい?」

「こんな時まで勉強かよ〜」

こんな所でも勉強するのがリフィルらしいな・・・ちなみに今の敵の弱点は水だからな、ロイド。

「また来ましたね。ガスティーネイル!」

再び来た敵を今度は鎌があっさりと倒す。

「もっと相手を見極めることですね」

勝利ゼリフまで冷たいな・・・。まあいいけど。

「ここが封印の間だな」

クラトスが呟く、ようやくついたか。


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