8話


「槍・・・か、剣はお得意さんだが槍となるとかなり厳しいな」

マジかよ・・・。とりあえずダイクに頼んでみたが突きつけられた現実だ。

「どうするんだ、翔?」
「そうだな・・・体術だけで乗り切れないってわけじゃないけどな。弓があればなんとかなるけど・・・」

俺がそう考え込んでいるとダイクがふと呼んだ

「弓?弓ならどこかにしまいこんであったはずだ。それを使ってみるか?」

弓があるのか、それなら使わせてもらおうか。

「頼む、後・・・」
「僕の武器を作ってくれませんか?僕の武器は剣です」

先に言われたか・・・まあいいけど

「後親父、要の紋を作ってくれないか?」
「要の紋?何に使うんだ」
「それは・・・」

要の紋を作るって言ってもな・・・使用要図があれじゃあ無理だろ。

「とりあえず弓がしまってある場所を教えてくれないか?手入れとかも必要だし」
「ああ、家の隣にある倉庫だ」
「僕も手伝いますね」

それを聞いて俺は早速探しに行った。それに鎌もついてきた。

「なかなか無いな・・・」
「ちゃんと掃除して欲しいですね」

2人で倉庫を探していたのはいいが・・・変にごちゃごちゃして探すのに疲れる。

「ところで・・・どこまで進んでたんですか?」
「ああ、一応ラストまでは見た。それだけだな」
「それならこれから起こることはすべて分かってますね?」
「一応」

ストーリーは一応すべて知っているからな・・・昨日クリアしたばっかりだけど。

「俺たちが迷い込んだせいで何か違ってるかもしれないけどな。っと見つけたな」

とりあえず考え事は後回して弓を見た。幸い弦の張替えさえすればすぐに使えそうな代物だ。

「とりあえずダイクに頼んで変えの弦を貰うか、ついでにお前の剣も出来てるんじゃないか?」

外に出ると既に夜だった。もうこんな時間か。

「あ、翔と鎌、何してたの?」

そういえば夜にジーニアス達が来るんだったな

「ああ、槍は作れないって言ってたから倉庫にある弓を探してたんだ。一応弓も使えるからな」
「そうなんだ」
「あれ?皆来てたのか?」

ロイドが2階のベランダから顔を見せた。
どうやら殴られたみたいで目に青痣がある。要の紋のことだな。

「翔、鎌、明日の準備はいいのか?」
「ああ、俺は後弦の張替えさえすればいい、鎌も剣を作ってもらってたからな」
「そうか、それならいい」
「まあ遅れても強行軍で行くから何とかなる」

それに俺たちはロイドとジーニアスを連れて行く必要があるからな。

「とにかく、明日は早く来ることね」
「分かりました」

リフィルのことは鎌が対応した。

「さて、鎌。後はいろいろと調整するぞ」
「ええ、それでは」

挨拶を済ませて俺と鎌は中で武器の調整をした。

「問題は矢だな・・・一応30本ほど見つけたけど。」
「それならあの力専用の矢を作ってみればいいじゃないですか?」
「そうだな・・・」

そういうわけでわずかに矢を調達してきたりしながら夜が更けて行った。



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