3話


俺たちが聖堂の前に行くとやはりディザイアンがいた。

「神子を出せ、さもなくば・・・」
「まるで悪役か何かのようなセリフだな」
「何かじゃなくて悪だろ」

俺のセリフにロイドが突っ込む、まあ俺のセリフも悪役っぽいんだけど。

「神子様!お逃げください」

ディザイアンに詰め寄られていたばーさん、ファイドラだったかな?がそう言った。
おいおい・・・そんなこと言ったら俺らの中に神子がいるのが一発でバレバレだろう。

「神子がそこにいるのか、ならば好都合」

やっぱり・・・まあ戦うのは分かってたし、準備もしてあるから大丈夫だろうな。

「神子が欲しいなら俺らに勝ってからだ!行くぞ!」

俺は早速飛び出して近くにいたやつに回し蹴りを浴びせた。すると・・・

「うわぁ!」

ディザイアンはいとも簡単に吹っ飛び、壁に叩きつけられて気絶した。
手ごたえねぇな。敵はあの親玉、ボータだったな。を除けば後2人か。

「そっちの1人は頼んだぞ、こっちは任せておけ」

既にロイド達と戦ってる1人は3人で対処出来るだろうと思い、俺は残ってた1人と戦った。
まああまりにも弱いから手を抜いても勝てるだろうけど、油断大敵というからな。という訳で

「行くぜ!バースト・タックル!」

以前の世界で習った技の1つを繰り出してみた。
まあ教えてもらった奴のよりは威力が低いがそれでも敵には強力だったようで相当吹っ飛んでいった。
ちょうどその時ロイド達も残ってた1人を倒した。

「後はお前1人だな、逃げないのか?」

ロイドが残ったボータに声をかけたがボータは不適に笑っていた。
確かこの後デブが出てくるんだったよな・・・。

「ボータ様、お呼びでしょうか?」

聖堂の奥から声がした。
そして出てきたのは・・・やっぱりあのデブか・・・まあ攻撃力だけは高いからな。

「うむ、こいつらを頼む、その中に神子もいる」
「分かりました」

ボータとデブ・・・名前何だっけ?
まあいい、そのデブが軽く言葉を交わすとこっちに向かってきた。

「こいつ、強そうだ」
「それじゃあ速攻で決めるか、行くぞ!」

ロイドが弱音を吐いたので俺は激を飛ばしてデブに突撃していった。

「小僧ども!死ぬがいい」

デブが鉄球を振り回しながら言った。
さすがに鉄球を受けるとやばいので安全に戦っていたがこれじゃあ長期戦になるだけだな・・・。

「しまった!」
「ふゆっ!」
「うわ!」

ロイドが鉄球に当たり、コレットとジーニアスを巻き込んで吹っ飛ばされた。
回復に行きたい所だけど行ったらあのデブに攻撃されるからな・・・。

「どうだ!後はお前1人だ。観念するなら今のうちだな」
「勝手にほざいてろ」

俺はそう吐き捨て、速攻でケリをつけるため両足に破壊の力を込めた、2つの力の応用だ。
そして突撃しようとした瞬間後ろから2つの声が聞こえた。

「疾風の爪にて引き裂かん、ガスティーネイル!」
「魔神剣・双牙」

風と衝撃波があのデブに命中し、よろけた。

「クラトスと・・・あいつか」

俺はそう呟き、技を使うべく一瞬のうちに近づいた。

「トライデント・アーツ!」

下段、中段、上段と連続で回し蹴りを当て、さらに

「これで決める!スェンティブ・アベンジャー!」

縦横無尽の蹴りを当て、デブを倒した。それを見ていたボータは

「まさかお前が来るとはな・・・」

そう呟いて逃げていった。
俺はそれを気にせずクラトスと共に現れ魔術を使った1人の男を呼んだ。

「お前も来てたのか・・・鎌」
「ええ」



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