2話


俺が村に着いたとき村は驚くほど静まり返っていた。

「多分レネゲートがこの村に入ったんだな・・・さっき空が光ったし」

俺はそう呟きながら村にある学校の前に向かった。
案の定学校前にはロイド達がいた。

「おーい!ロイド!」

俺はロイドを呼んだ、ロイドは俺に気づいてこっちに来た。

「この人が倒れてた人なの?ロイド」
「ああ、」

ロイドに少し遅れてこっちに来たジーニアスが尋ねた、倒れてたって・・・まあ確かにそうなんだけど・・・。

「紹介するな、俺の友達のジーニアスとコレットだ」
「そうか、よろしくな」

まあ知ってるんだけど・・・あえて知らない振りしておこう。

「よろしくね」
「よろしく〜」
「ところでこれからどこに行くんだ?」

2人の挨拶は軽く聞き流してロイドに尋ねた。まあどうせ・・・

「マーテル教会の聖堂に行くんだ。翔も一緒に行くか?」
「ああ、行かせてもらおう」

やっぱりな・・・まあ断ってもいいことないし、暇つぶしのもなるだろうな。

「それじゃあ行こうぜ!」
「「うん」」
「ああ」

俺は今武器は持ってないけど、あの時体術習ってたし、大丈夫だろうな。
しばらく歩いていると聖堂が見えてきた。

「ここがマーテル教会の聖堂か、あれは・・・」

俺が上を見上げると聖堂の中から光が出ていた。神子の試練だな。

「あれが神子の試練だ」
「コレットは神子なんだよね」

ロイドとジーニアスが説明してくれたが一応俺は知ってることばかりだけどな。
まあ説明してくれた2人にも悪いし、一応感謝しておくか。

「そうか、・・・」

俺が礼を言おうとしたが、殺気を感じ取ったため顔がこわばった。

「上にいるな・・・大体5人くらいだな」
「5人って・・・何が?」

どうやらジーニアスは気づいてないようだな。

「何がって、ディザイアンだろ」
「え!ディザイアンが!!」
「え!」

ロイドはどうやら気づいていたみたいだな、コレットも気づいてないようだったけど。
後一応ディザイアンじゃなくてレネゲートなんだけどな・・・。都合上ディザイアンとしておくか。

「とりあえず用心して行った方がいいな、俺が先頭を歩く」
「でも翔、武器持ってないみたいだけど大丈夫なのか?」

そう言って俺が進もうとする所をロイドが呼び止めた。
まあ武器持ってないのに先頭を歩いていくんじゃそう思うよな・・・。

「俺は一応体術が使えるから大丈夫だ」

そう言って俺は先頭を歩いていった。続いてロイド、ジーニアス、コレットの順みたいだな。



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