1話
「おい!起きろ!大丈夫か?」
「ん・・・」
俺は誰かに呼ばれて起きた、周りを見ると何故か森だらけだった、部屋にいたはずなのになんでだ?
「よかった、大丈夫か?」
俺は声の主を見た、声の主はよく見てる顔だった。とは言え学校の友人とかでもない、ゲームキャラのロイドだ。
「大丈夫だ、所でここはどこだ?」
俺は既にここがどこだかは知っている、だけど一応聞いておいた。
「ああ、ここはイセリアの森だ。ところでお前の名前は何て言うんだ?」
「俺の名は・・・翔だ」
「翔か、俺はロイドだ、ところで何で倒れていたんだ?」
こりゃ・・・下手に変なことは言わない方がいいな。
「さあな」
まあこう適当にはぐらかしておけばいいな。
「とりあえず村まで行ったほうがいいんじゃないか?」
「そうしてもらう。案内は不要だ」
「分かった、それじゃあ俺は先に行ってるな」
そう言ってロイドは村に向かって走り出していった。
「また迷い込んだのか、今度はTOSの世界か・・・戻るためにはやっぱり最後まで行くしかないだろうな」
俺はそう言って村に向かおうとしたがふと思いついたことがあり、それを試してみることにした。
「これがいいな」
俺は手近な木を見つけ、それに向かって精神集中した。すると木の周りに紋章が現れた。
「・・・はっ!」
俺は手をかざした、すると紋章が弾け、木が一瞬にして消えた。あの時の力はまだ使えるみたいだな。
「もう1つの方も試してみるか。・・・この木がいいな」
俺はその木にあった小枝を折り、その小枝に精神集中をした。
すると今度は小枝が青く光を放った、俺はその小枝を木に向かって振り下ろした。
するとその木は2つに分割された。しかし小枝はまったく折れていなかった。
「ディストラクションもアルティネイションも使えるみたいだな・・・この力は有効活用するべきだな」
俺はそう呟いて村に向かっていった。
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