翌日、修治達はカイツールの南から出て、港を目指していた。

「この道沿いに行けばいいのか?」

ルークがみんなに聞いた。

「ああ、最も、ここからは少々敵も強くなるから気をつけな、まあそこまで強いってほどじゃないけどな」

修治がそう答えた。

「話はそこまで、結構来たよ」

リアが双剣を引き抜いて言った。

「よし、一番は貰ってくぜ」

修治がそう言いながら一番近くにいた敵に攻撃した。

「俺達も負けてられないな、行くぞ!」

ガイがそう言い、それぞれの自分の戦い方で敵を蹴散らしていった。

「これで、止め!蒼破刃!」

リアが双剣から衝撃破を出し、最後に残った敵を倒した。

「ボクはまだまだ強くならないといけない・・・」

リアは双剣を鞘に収め、そう呟いた。

「なあ、この蟹って食えるのかな?」

戦闘が終了した途端、倒した蟹の魔物を見てルークが言った一言に、みんな絶句した。

「おい・・・ルーク・・・お前な・・・腹が減ったならそう言え、今から作る」

修治はあきれながらそう言い、料理道具を取り出した。

「さて、ひとまずここで休憩しましょうか」

ジェイドがまとめ、そう言った。


「よし、出来たぞ」

40分ほどして修治がそう言い、料理を持ってきた。料理はサンドイッチだ。

「そういや修治、どこでこのレシピ手に入れたんだ?確か俺が見たときはなかったはずだけど・・・」

ガイが修治に聞いた。

「ああ、セントビナーで宿の近くに落ちてた本に載ってた。
 ある程度メモだけして本は軍の所に持っていった、合流が遅れたのはそれもある」

「ふ〜ん、まあいいや。先に頂くぜ」

ルークがそう言って食べ始め、みんなもそれに続いて食べ始めた。


その後、1時間ほど時間が経ち、カイツール南の港へと着いた。

「ん?何か港の様子がおかしくないか?」

修治がそう言うと、港の奥からヴァンがこっちにやってきた。

「師匠、どうしたんですか?」

ルークがヴァンに聞くと、ヴァンがわずかに顔をしかめて言った。

「ああ、アリエッタがどうやらここの整備長を誘拐していったらしい。
 返して欲しければルークを連れてコーラル城へ来いということだ」

「根暗ッタ・・・余計なことして」

アニスがぼやいた。

「私は今からコーラル城へと向かう、お前たちはしばらく港で待っててくれ」

ヴァンはそう言い、港から出て行った。

「さて、どうせお前のことだから待ってる訳にもいかねぇだろ。それにコーラル城といえば誘拐された時に発見された場所だ」

ガイがヴァンを見送った後、ルークに言った。

「そうなのか?」

「ああ」

「よし、決まりだな」

修治が最後にそうまとめ、コーラル城へと向かうため、港から出た。


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