「とりあえず・・・何から聞けばいいかな。修治はどこから来たんだ?」

「スコア・・・か」

修治は町の酒場の中で船の中でガイから聞いた話を思い出していた。
ちなみにここはケセドニアと言う町で、ここで1夜休み、今は船を乗り継ぎを待っている最中である。

「この世界はスコアで成り立っている・・・か・・・。俺の世界からすればバカバカしいな・・・」

修治がそう考えていると、ガイがやってきた。

「船は後どれくらいで出発するんだ?」

「30分ほどだ。準備とかの手間もあわせればもうそう時間はないな」

「分かった。すぐ行く」

修治はそう言って食事代を払い、店を出た。


「やっぱり俺の世界とは違いが多すぎる・・・第一にスコアだな。
 予言と書いてスコア・・・ユリアが残したこの星の未来か・・・バカバカしい・・・」

修治は船に乗っている時もガイに教えてもらったことを考えていたが、やがて考えることをやめた。

「えっと、次に向かう所はカイツールか・・・」

修治は荷物から世界地図を出して呟いた。

「ここがバチカル、ここがケセドニア、そしてここがカイツールか・・・。
 正確に言えばカイツールの港に行って北上してカイツールに行くんだな」

修治が確認していると、船は港に着いた。修治とガイは船を降りて、港を出た。

「ここからは歩きだ。魔物が出てくる、戦闘経験はあるのか?」

「ないといえばない、あるといえばあるって所だ。まあ狩りを素手でやって適当な野生生物を狩ったってところだ」

「そうか、なら基本は分かってるな?」

「当然、なら急ごうか、早くしないと日が暮れるぞ」

修治が最後にそう言って2人は歩き出した。


「邪魔だ!」

修治が襲い掛かってきた鳥を蹴り上げた。そこに拳を一撃当て、襲い掛かってきた鳥は動かなくなった。
修治はそれを確認してガイの方を見た。ガイの方は同じく襲い掛かってきた蟹を倒し、剣をしまう所だった。

「中々のものだな」

ガイは修治の方を見て言った。

「まあな、元の世界で格闘技だけが俺の趣味だったからな。気功術とかもやってたからな」

「そうか、頼もしいな」

ガイが笑いながら言った。

「さて、急ぐか。さすがに野宿ってのは嫌だからな」

修治はそう言って会話を終わらせ、カイツールを目指していた。


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