魔法先生ネギま！ショートノベル　「あなたの心を知りたい…」

魔法先生　ネギま！

『…こ　この本すごいなぁ…
　これも魔法…なのカナ…？』

『のどか、こんなところでどうしたですか？』

のどか『あ……　ゆ、夕映…』

夕映『立ち読みですか…
　　　　すぐそこにソファーがあるですのに…』

のどか『そ…そう…だね』

夕映『前から気になっていたのですが
　　　　その本は何ですか？
　　　　ラテン語なんて珍しいですよ』

のどか『あ…う　ううん
　　　　　こ　これはー…』

夕映『あ、また隠したです
　　　　なぜ隠すのですか？』

のどか(こ…こ　これは
　　　　　ちょっと…じゃなくて…
　　　　　とっても…まずい本だし…)

夕映(…一体何が書いてあるですか……？)

魔法先生ネギま！ショートノベル①
『あなたの心を知りたい…』

のどか(…さすがにこれは見せられないよぉ…)

…………………………………

のどか(…説明どおりにやったら
　　　　　本当に使えちゃったんだよね…これ)

　
DIARIUM EJUS

Ⅰ 当書は、人の心の表層を読むことの出来...
Ⅱ 標準効果範囲　　半径５パスス
Ⅲ 対象者の名前を呼び、この本を開く...
　　対象者の表層意識が、書物の精霊の...
　　絵および文字となって記されます
　　　(言語コードは、使用者に応ずる...
Ⅳ 対象となる者の名前を呼ばずに...
　　使用者の表層意識が表記されま...
Ⅴ 対象者に特定の質問をしてか...
　　より効果的な使用が可能にな...

世界パクティオー協会蔵書16734638...

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のどか(…そういえば小太郎君…
　　　　　どうしてるだろう……)

『ふむふむ…
　そういう使い方のアーティファクトだっけなぁ』

のどか『ひゃっ!?
　　　　　かか　カモさん…』

カモ『そういや嬢ちゃん
　　　　ネギの兄貴から告白の返事はもらったのかい？』

のどか『あぅ!?
　　　　　な　何で知って…』

カモ『まぁ、そりゃいいとしてよぉ…』

のどか『…は　はい
　　　　　お　お友達からはじめましょう…って』

カモ『ふむ…
　　　　やっぱまだ10歳の兄貴にはちとキツかったか……？』

のどか『はいー？』

カモ『実際好きかどうかってのは返ってきてないんだな？』

のどか『は　はぃ…い　いえ…
　　　　　私、それだけで満足ですのでー……』

カモ『兄貴の気持ちは気にならねぇのかい?』

のどか『…いえ…
　　　　　でも…何か…聞くのこわいので……』

カモ(う～ぬ…
　　　　そうきたか…
　　　　………ならば！)

カモ『そのアーティファクトで兄貴の心を覗くことも…』

のどか『えぇっ!?
　　　　　そそそそんなことしちゃダメですよぉ！』

カモ『…まぁ、
　　　　確かに俺ッチもこういうのは好まねぇけどな』

のどか『いいいいけませんよぉ！』

カモ『まぁ、判断は嬢ちゃんに任せ…』

カモが空中へ浮かび上がった…

…ではなく、
首筋あたりを捕まれ宙にいた……

『こぉのエロガモ！
　本屋ちゃんにまで変なこと吹き込まない！』

カモ『あ　姐さん!?
　　　　変なことだなんて失礼な…
　　　　俺ッチはただ…』

明日菜『ただ？』

カモ『ほんの笑い話じゃないっすかぁ姐さん』

明日菜『…ったく
　　　　　目を離すとなにしでかすかわかんないわねあんたは』

カモ『そんな子供みたいに……』

明日菜『事実じゃないのよ！
　　　　　あんだけカード作ったりして何考えてんのよまったく！』

カモ『で　でもオコジョ協会から仲介料が出るんでさぁ…』

明日菜『んなの私の知ったこっちゃないわよ』

カモ『そんな姐さん……』

明日菜『今はそれどころじゃないでしょーが！
　　　　　関西の組織にコノカが狙われてるっていうのに』

カモ『…おっしゃるとーり』

のどか『あ　あのー……』

明日菜『ん？
　　　　　何？本屋ちゃん』

のどか『か　カモさんは別にそんな…
　　　　　変なことなんて全然言ってませんからー…』

明日菜『え?
　　　　　そ　そう…？』

のどか『はいー……』

明日菜『ま　まぁ…本屋ちゃんが言うなら……
　　　　　…でも、あんたは勝手な行動とらないこと』

カモ『ただ俺ッチは新たなる新戦力を…』

明日菜『…何するつもりよアンタ』

カモ『冗談に決まってるじゃねぇか姐さん』

明日菜『……信じがたいわ』

のどか『あ　あれ…？
　　　　　ネギせんせー……？』

東の方角にネギ先生を発見しました

テクテクテクテク……

のどか(ネギせんせー…
　　　　　嬉しそうです……)←柱の陰に隠れている

ネギ『明日は父さんの住んでた家に案内してもらえる
　　　　父さんの手がかりがやっと…』

のどか(お父さん…ですかー……)

ネギ『これで目的は全部果たせたんだ♪』

…心を覗くことも

のどか(ううん！
　　　　　ダメよそんなことしちゃ…)

………………………………

のどか(で　でもー…せんせーの気持ち…
　　　　　ちょっとだけ…気になるかも……)

………………………………

のどか(だ　ダメだってば！)

ツカツカツカツカ…

『ん？
　あれ、本屋じゃん
　あんなとこに隠れて何してるんだ…？』

ツカツカツカツカ…

『おーい、宮崎ー』

のどか『ひゃぅっ!?』

『は　派手に驚くね…
　　そんなにビックリした？』

のどか『あ　朝倉さんですかー…』

朝倉『こんなとこで何やってんのさ？』

のどか『い　いえ…
　　　　　あのー…』

朝倉『んー・・・わかった♪
　　　　ネギ先生か』

のどか『えぅっ!?
　　　　　そそそそんなことなななないですー…』

朝倉『いいっていいって
　　　　わかってるから』

のどか『……………………』

朝倉(ん？
　　　　…宮崎が持ってるあの本は…
　　　　確かカモっちが言ってた…アーティファクトとか……)

のどか(…うぅ
　　　　　す　すみません朝倉さん…
　　　　　ちょ　ちょっと…だけ…　実験させてください……！)

朝倉(思考がすべて読み取られてしまうという
　　　　レアアイテム!?
　　　　じゃぁ…今考えていることすべてがバレる…!?)

のどか『…あ　あのー…
　　　　　朝倉さんー…』

朝倉(来た！
　　　　こんな時こそあの対策を使うときが来た!!)

のどか『あのー……』

朝倉『1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2…』

のどか『あのー…朝倉さん？』

朝倉(1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2…)

のどか『え～っと……』

朝倉(1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2…)

のどか(…無視？
　　　　　何考えてるのカナ…？)

　
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2
　-------------------------------
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2
　-------------------------------
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2
　-------------------------------
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2
　-------------------------------
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2
　-------------------------------
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2
　-------------------------------
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2
　-------------------------------
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2　
　-------------------------------
..............................

↑アーティファクト(本)に表示されてる文章

のどか『……………………………………(汗』

…………………………………………

のどか(い　いちたすいちは…に？)

朝倉(フフン♪
　　　　どうよ？
　　　　これが本屋の
　　　　アーティファクト対策よ！
　　　　1+1=2　1+1=2…)

のどか(いちたすいち…しか考えてない？)

　
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2
　-------------------------------
　フフン♪
　-------------------------------
　どうよ?
　-------------------------------
　これが本屋の
　-------------------------------
　アーティファクト対策よ！
　-------------------------------
　1+1=2　1+1=2…
　-------------------------------
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2
　-------------------------------
　1+1=2　1+1=2　1+1=2　1+1=2
　-------------------------------
..............................

↑アーティファクト(本)に表示されてる文章

のどか『え……
　　　　　…えぇ!?』

朝倉『…っと、からかいすぎたかな？』

のどか『あああ朝倉さん…』

朝倉『どうよ？』

のどか『あ　あぅー…』

朝倉『私の考えを読み取ろうなんて
　　　　1万年早いぞ？
　　　　…なんてな♪』

のどか『………………………』

朝倉『そんじゃ、がんばれよ』

のどか『が　がんばるって…？』

朝倉『先生だよ先生』

のどか『が　がんばるだなんて…
　　　　　特に何をするわけでも……』

朝倉『アハハ、
　　　　それじゃねー』

ツカツカツカツカ…

　
　フッフッフッフ…
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　まだまだ超特大スクープが
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　眠っていそうなんだ
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　簡単にこのスクープは
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　教えられないなぁー
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　でもまぁ…、
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　カモっちの言うとおりにやったら…
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　結構うまくいくんだなぁ…
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　適当なことを繰り返し考えてるだけで
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　本に思想は表示されないなんてなー
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　ずっと1+1を考えてるだけで
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　本には1+1しか出てこないなんて…
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　意外な弱点見っけー♪
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　…まぁ、多用はいけないカナ
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　やりすぎると可哀そうだしなぁ……
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↑アーティファクト(本)に表示されてる文章

のどか(こ…ここここんな弱点があったなんてっ!?
　　　　　…し　知らなかったー……)

………………………………………

のどか(も　もし…今みたいなことが
　　　　　またあったら…どうしよう…)

…………………………………………

のどか(…相手の人の集中力を断てばいいのかな…
　　　　　……でも　人の心を読むのはいけないことだと思うしー……)

『あれ？
　のどかさん』

のどか『ひゃっ!?
　　　　　ねねねネギせんせー…』

ネギ『どうしたんですか？
　　　　ボーッとしてましたけど…』

のどか『い　いえ…
　　　　　なな…何でもないですー…』

--心を覗くことも出来る--

ネギ『のどかさん？』

のどか『…アベアット』

ネギ『？』

のどか『いえ、なんでもありません』

ネギ『？？
　　　ならいいんですが…』

--ここは…本に頼らない方がいいと思う…
　　…だって、それで相手の心がわかっても…
　　時と場合によるけれど…
　　この場合はいけないんじゃないかな……？--

ネギ『それにしても広いお屋敷ですねー…』

のどか『そ　そうですねー……
　　　　　(ね　ネギせんせーとふふ…二人きり……)』

--…こういう場合は
　　本がなくてもお互いの気持ちが伝わりあえるように…なりたいな…

　　……なんてね♪--

[……………………………ＥＮＤ]

あとがき？

ついにネギま!に手を出してしまった…(何

ショートノベル①…
って②も…(終

さて…
このノベルは原作“45時間目”の
１ページ目のちょいと前のあたりの場面だと思います

…ということはこの後……(終

このノベルのネタは
赤松先生の日記から拝借しました(何

のどかのアーティファクトの弱点、というとこでする

あとはどんどん付け足して完成させました(?)

比較的早くできましたね
ネギま!やラブひなは書きやすいです(SSとか)

…①とありましたが
②はどうなるかわかりません…(ｫｨ

それではー!

['04/03/28]

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