ナレーション > ネルガルを倒すために旅をしているエリウッド達・・・その中にいる者達に今回は話をあててみよう
フォル > (剣を振って)とどめだ!
敵 > ぐはぁ!
フォル > この辺りの敵じゃ、相手にならないな。もっと強い敵はいないのか!
ナレーション > その時背後から物音がして、誰かが出てきた
ありす > あ!やっと見つけた!フォルさん!1人で勝手に行動しないでください!
フォル > (剣をしまって)なんだ、またお前か。いい加減俺についてくるな
ありす > むぅ・・・・・・私はエリウッド様に頼まれているんですよ!ついてくるなといわれてもやめません!!
フォル > ったく、仕方ねぇな(そう言ってありすを担ぐ)
ありす > ・・・・・ひゃぁ!?
フォル > 囲まれたから一気に戻るぞ!
ナレーション > フォルはありすを担ぎ、一気に陣営まで戻っていった
フォル > いいか、これ以上俺についてくるな
ありす > ・・・・・・・・・・
ナレーション > そう言ってフォルはどこかへ去った
エリウッド > あれ?ありすさん、どうしたの?
ありす > あ、エリウッド様・・・・じ、実は・・・・
ナレーション > ありすは先程の事をエリウッドに話した
エリウッド > そうか。でも、斬りつけられたりはしてないんだよね?
ありす > はい・・・・
エリウッド > 以前ラガルトに頼んだ時は斬りつけられそうになったって聞いてるからまだいいほうだと思うよ、
わざわざ助けてくれたんだし
ありす > そうなんですか・・・・?
エリウッド > 僕はそう思ってる。とにかく、そういうことがあったらまた報告してくれればいいから。それじゃ
ナレーション > そう言い残し、エリウッドは去っていった
ありす > (呟きながら)本当にそうなのかなぁ・・・?
ナレーション > 次の日・・・・
フォル > (敵を斬りながら)弱いな、もっと歯ごたえのある敵はいないのか!?
バルグ > ここにいるぜ
フォル > (声のしたほうを向きながら)誰だ!?
バルグ > 鮮血の剣士、フォルだな?
フォル > (剣をバルグの方に向け)そうだ、と言ったら?
バルグ > 俺の名声のために、死んでもらおうか
フォル > お前みたいな小物に?馬鹿みたいなこと言うんじゃねぇよ!
バルグ > ほう、それならこれを見てもそう言えるか。おい!つれて来い
バルグの部下 > へい!
ナレーション > バルグが連れて来たのは、ありすだった
フォル > な!あれほどついてくるなと言ったのに何でついてくるんだ!
ありす > (うつむきながら)ご・・・・ごめんなさい・・・・・私・・・・・
バルグ > フォル、剣を捨てな。でないとどうなるか分かるよな?
フォル > ・・・(剣を地面に刺す)
バルグ > それでいい。動くなよ、動いたらあの小娘が・・・
フォル > 分かってる!
ありす > フォルさん!
バルグ > これで俺の名声は格段に上がる、オラァ!(剣を振り下ろす)
フォル > ・・・っく!
ありす > !!
バルグ > あんな小娘1人のために命を捨てるなんてお前もバカだな!
ナレーション > その時、1本の矢がバルグの肩に突き刺さった
バルグ > ぐぁ!
フォル > (ありすのほうを見て)何やってるんだ!
ありす > フォルさんは・・・・・やらせません!
バルグ > 小娘が・・・ぶっ殺してやる!(ありすに向かって剣を振り下ろす)
ありす > (剣の攻撃を受けて)!きゃあっ!!
フォル > ・・・(無言で地面に刺した剣を抜く)
バルグ > (フォルの出す気配に動揺しながら)何をする気だ・・・。動いたらこの小娘を・・・
フォル > お前らが動く前に俺がお前らを殺す!この妖刀マンイーターの力を見せてやるよ!!
ナレーション > フォルは素早い剣技でバルグと部下を倒し、ありすに駆け寄った
フォル > ありす!大丈夫か?
ありす > ・・・・・・・
ナレーション > 気絶しているのか、応答がない
フォル > (脈をはかり)大丈夫みたいだな・・・。全く、無茶をする。
(懐から特効薬を取り出して)とりあえず傷にはこれを塗っておけばいいな
ナレーション > フォルは文句を言いながら、ありすの傷口に特効薬を塗った
フォル > とにかく陣営に戻るか。(ありすを担いで)よっと
フォル > (陣営に帰る途中に)死に場所を探していたが、ようやく見つけたぜ・・・。俺の死に場所は、ありす。お前の隣だ・・・
ありす > ・・・・ん・・・・
フォル > 起きたのか?
ありす > フォルさん・・・・・・・死なないで・・・・下さい・・・・・・ふにゅ〜・・・・
フォル > 寝言か・・・焦ったな。大丈夫だ。もうお前が心配しないように無茶するのは控える。
(そう言ってありすにそっとキスをする)
ナレーション > 戦争後、フォルとありすについて様々な噂が流れた。どこかの村で静かに暮らしているだとか、
裏の世界で休息のない日々を過ごしているだとか。しかし、これだけは言えるだろう。2人は幸せだったと・・・